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百八夜、じいじの中学校での思い出 2 キャンプでの怪現象

きょうは、じいじの番です。

 眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?

「・・・・・・」

 そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。


 まだ、中学校の頃のことだけれど・・・

 これは中学校に入ってからのことだと思うのだけれど、ひょっとすると小学校の卒業式後の休みのことかもしれないねえ。うん、これは春の話だからこの後は二年生になってしまうね、それだとおかしいことになるから、やっぱり入学式前の休みのことだろうね。

 ここに至るいきさつは全く覚えていないんだけど、当然〇カウトのキャンプの際の思い出だったと思うよ。ほかには考えられないから間違いないと思う。ここから先ははっきり覚えていることじゃないから適当に省略するよ。

 まあいつものようにキャンプがあったんだと思うよ。キャンプ以外でまだ寒さが残っている時に山になんか行かないだろうしね、それも朝早くから。

 それでテントで一泊した後のことなんだけど(だろうと思うけど)たぶん追跡ハイクが行われたんだと思うよ。やまの小道を歩いてるときのことなんだよね。けど、他の人の印象が全くないので、よっぽどこっちの印象が大きかったんだと思うよ。

 周りは雑木林でまだ木の葉は芽を出していないので明るかったよ。少しは木の芽が膨らんでいたかもしれないけれど。

 じいじが歩いていると小道はだんだん狭くなってきて少しカーブしていて先が見通せなかった。たぶんこの先は陽が当たっているだろうなってことぐらいしかわからなかったよ。

 そのカーブの先には、一本、二本って数えるのが適当なくらいにたくさんの棒が並んでいたんだよ。

 陽がよく当たって、少し湿った地面が湯気を立てていたよ。太陽に温められて冷えていた地面がホカホカと湯気を立てていたんだね。

 じいじはなんでこんなに棒を並べてるんだろうって思って、きっと意味があるんだろうなって疑ってたよ。

 ポンポンって飛び越して気が付いたよ。棒に見えたのはみんな蛇だったんだよ。

 周りの冷たい巣穴から這い出してきて、暖かくなった地面に伸びて体を温めていたんだね。蛇は変温動物だから体を温めないとうまく動けない。彼らは地面の振動には特に敏感で、普通の状態なら、人間が歩く振動で気づいて逃げてしまうところなのだろうけど、まだ体が温まっていないので動けないでひたすら伸びているだけだったね。

 じいじは気が付いてびっくりしたけど、飛び上がって逃げだすほどじゃなかったよ。よく見るといろんな種類の蛇がいたよ。灰色のもの、全体に黒っぽいもの、薄っすらと模様のあるもの、大きくて太いものが多かったよ。この小道の両脇の崖の巣穴にはこんなに一杯こいつらが住んでるんだって思うと、いったいこの山の中には何匹住んでるんだろうかって考えるよね。

 じいじにとっての楽しいキャンプの、最後のハイキングはこの蛇の日光浴の思い出になったってお話しさ。怖かった?

 彼らも体が暖まればどこかに行ってしまって、姿が見えなくなってしまうよね。ちなみに、いろいろあったけど、ほとんどが一メートル以上長さがあったよ。小さいものはすぐに体が暖まって、すでにどこかに行ってしまったんだろうね。体が大きいものはすぐに温まらないから残っていたんだと思うよ。驚くよね。じいじも驚いたよ、キャンプのほかの思い出を忘れるくらいにはね。


 おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。

これ、私も見たことありますよ。

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