百三夜、ばあばの中学生生活 38 学校祭 5
今日は、ばあばの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「・・・・・・」
そうだねえ、じゃあ、ばあばが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、中学校の頃のことだけれど・・・
学校祭の当日、第一日目は曇りだったよ。天気予報では時々晴れるって言ってたけど、雨さえ降らなければ上等だしね。かえってあまり晴れるのも考え物で、ばあばは日焼けすると肌が赤くなるから曇りは大歓迎だったさ。
校長先生とPTAの会長さんが挨拶してやっと始まりだったよ。毎年のことだけれどもうちょっと短くなればいいのだけれどね。わざわざここで言わなくてもいいようなことまで話し出すから長くなるんだね。本当に迷惑なんだけど気が付かないんだろうさ。生徒ばかりが並んで立たされて神妙に聞かされるのははた迷惑だな、なんてつい考えてしまってたよ。
一年生から順番に体育教科展示発表が始まったよ。それぞれ体力に合わせて日頃体育の時間に練習していた組体操や、リトミークが披露されていったよ。ばあばたちの順番もすぐにやってきた。
一年生はまだまだ体力的に無理があるので男子の組体操は別になっていたけれど、二、三年生はそれほど差がないことから合同で発表されていたよ。組体操は周りに二年生が配置され、二人組体操や、支え倒立など比較的高さのない物が選ばれていたよ。
三年生は中心付近に配置されて高さがある物が選ばれてたよ。大きな人の肩に一人が立ち、両脇から二人が倒立する四人でする組体操や、二人で組んで一人がもう一人の肩に立つ組体操も決まってたよ。
さすがに男子たちが苦労して、泣きそうだって弱音を吐いていた組体操だけあったさ。全員でする俵崩しも、掛け声一発、きれいにそろっていたさ。
周りを様々な二、三人組体操で取り囲んだ中で組み上げられた三段円柱も成功した。ばあばは知らなかったけど、三年生男子が練習してた四段円柱が全体の真ん中でひときわ高く組みあがって立ち上がった時には感動したよ。さすがは三年生だよね。
ばあばたちの演舞も滞りなく済んださ。
一年生女子が補助で参加してくれて、周りを囲んで波を表現している中で、ばあばたちの演舞が進んでいくと周りから拍手がわいてきた。そしてそれが音楽に合わせて手拍子になった。一年女子の波が崩れて真ん中に寄り集まって、ばあばたちと混ざって回転しながら、そして最後に周りに散っていく。
演舞中のばあばでも感動したから、周りで見学していた父兄たちも感動していたんじゃないかと思うよ。一年生女子も、ばあばたち二年生女子も、去年経験しているだろう三年生女子も、終わって控え教室に戻った後に涙を拭いている人がいたからね。大成功だったさ。
それからは恒例のクラス対抗競争などが始まった。
あっという間に午前の部が終わってお昼休みになったよ。
午前の部には予選が組まれて準決勝や決勝はお昼休みが済んだら始まる予定だったよ。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
ばあばの演舞、成功よかったです。どんなだったんでしょうか。




