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デスゲーム 魔王討伐編

午前11時ベルセバ王国門前入り口

門前入り口にはたくさんの冒険者で埋め尽くされついた500いや1000人はいるだろうかみんな勝者になるためにきているのだからこんなにもレアな武器だと改めて感じる。


「ようこそ皆様、わたくしはこのゲームを指揮する支配人ピーカルです。ここに集られたみなはこれを手にするために来たのでしょう。伝説の武器、そうエクスカリバー」


門の上に立ち右手にエクスカリバーを持ち、掲げた。

直前まで知らなかった武器名が明らかになった。

1000人からの観衆が凄すぎて耳が痛い。

驚いて固まるもの「凄すぎるだろ」、「おー」とわめくものがいる。


「支配人はいいんですか?その剣があればダンジョンで最上層まで行けるぐらいの強さがあるのにもったいなくないですか?てかピーカルってあのピーカルですか?」


冒険者たちが見つめる中俺は大声で言った。

ピーカルは有名で凄腕の冒険者だった。5本の指に入るぐらいの強さは持ってたはずだ。でもここ最近ピーカルの噂を聞かなくなったのはこれが理由だったのだろう。



「良いんですわたくしは冒険者に飽きました。なのでもういりません。それよりももっと面白いことに気づいたので」


唇を緩ませた。そこには不敵な笑みが隠されていた。


「ねぇタクトエクスカリバーだってですよ。私見たことなかったですこれ手に入れたら最強じゃんですよ」


「俺もだよ。でも虫が良すぎるとは思わないか?」


「というとです?」


「こんなイベントにエクスカリバーだよ。なんか裏がありそうなんだが」


「まぁそれは置いといて支配人がエクスカリバーあげるって言うからそれで良いんじゃないですよ」


「単純だなお前!」


「勝者にはこのエクスカリバー捧げる、勝者が全てなのです。負ければそこで終了勝たなければ意味がないのです。」


だったら勝つ、勝ってもらってやる、勝つよ絶対勝つ俺はその言葉に闘志を燃やしていた。


「では早速ゲームの内容を説明する」


「デッド・サモン」


手を地面につけてそう唱えたピーカルの後ろから空間の歪みが起き、その中から人が現れた。


「こちらは初代魔王もう死んで、自分の意思を持たない操り人形です。」


角を生やしていて厳つい感じを醸し出している。目が魂が抜かれたように濁っていた。姿勢は猫背で手は前に下げ大剣を持って正面をむいている。


「ルールはこの初代魔王から生き残れた者で決闘をやってもらう、それで勝ったら勝者だ。期限は3日ゲームスタート」


冒険者たちの不穏の声で包まれていた。

魔王なんか俺たちが勝てるはずがないのに伝説の勇者が苦戦した相手なんだぞ無理だ。


「こんなゲームやめるわ」「俺もやめる」「俺たちもやめる」「おろさせてもらうわ」


そういう声がどこかしこも聞こえる。それは当然のことだ。冒険者たちが共通認識で恐怖の感情を持っているからだ。


「あー無理です。」


「ベルセバ王国とこの草原一体に結界を貼りました。どうやらわたくしの結界を破れるものはいないようですね」


ピーカルは会場を見渡す。それでわかるのだろうか。


「もうゲームは始まっているんです。ほら逃げないとやられますよ?」


そうゆう間にも初代魔王が一歩ずつこちらに向かってくる。


一人の冒険者が、


「逃げろー」


「キャー」


冒険者たちが一斉に逃げ出した。


「待て、」


そう冒険者たちに大声で言ったのはゼルビアという冒険者だった。背が高く美少女だ。


「これで良いのか、逃げて良いのか、3日も逃げれるはずがない。ならここでみんなが一体になって初代魔王をやるのはどうだ。」


ここで初代魔王をやるのは良い作戦だと思うのだが少し疑問が残るが、俺は、


「良いぜ俺は参加する。力にはなれないが」


自分を変えたいと思い参加した。


「よく言った少年、これでこそ冒険者だ。」


「他はいないのか?それでも冒険者か恥を知れ」


「私も参加させてもらうですよ」


「ティナ」


ティナなら参加するんじゃないかとは思ったが言葉を聞いて心強い。


「魔王なんか倒せっこない俺は逃げさせてもらうぜ」「俺も」「俺も」


多数の冒険者が逃げていった。

残ったのは俺、ティナを含めて12人俺以外みなそこそこ腕が立つ冒険者らしい。


「この12人は勇気ある冒険者たちだ。でもこう言ってる間にも迫ってきている。だからもたもたしてる暇はない、作戦はこうだ私、ノイル、ダンは前方で魔王を食い止めるそのうちに他の者たちは魔王の背後に回り込み攻撃する以上だ。」


俺とティナは背後に回り込み攻撃する役割だ。


「我らは勝つ、行くぞ」


我らは手を掲げ「おー」と言った。

魔王に向かって12人の冒険者が飛び出した。


「回り込め!」


3人が魔王の剣を食い止めているうちに魔王の背後に回り込み剣を叩きつけていく。


「がぁー、がぁー」


魔王がわめき声を叫び確実にダメージを与えている。だかそれも少しのダメージなのだろう。


「剣を抑えきれない」


後ろに下がりながら足が地面に食い込んでいく、剣を抑えているが限界で押しつぶされそうだ。

魔王が剣を大きく振りかぶった。


「みんなこれは抑えきれない避けろ」


これは抑えきれないと判断したゼルビアはそう告げた。

剣を肩に担いで予想とは違う行動と出た。魔王はジャンプして前衛にいたノイルに襲いかかった。ジャンプで遠心力がついた剣はノイルが剣でガードした剣を貫いて体を切り裂く。


「ノイル!」


ノイルを見て唖然としていた。数分前に生きてた人がこんなにもあっさりと死ぬのは悲しいし辛い。死体を見るのは初めてではないが朝食べたものが口から出る。


「ノイルの活躍に敬意を払おう。これも私の責任だ。だが今は屈する時ではない。目の前に敵がいる。戦うぞ。」


みんな一斉に魔王に剣を向ける。これほどまでみんなは冷静でいられるのだろうか。もう死体に慣れているのだろうか。

魔王が手をかざした。その手からは赤い光線みたいな威力のあるビームが発射された。そのビームは俺の顔のよこを潜り抜け後ろの森一体を破壊する。


「マジか。かないっこない」


そういうのは当然だった。他の冒険者たちも驚き顔を隠せないようだ。

手の方向がこちらに向いた。手に赤い玉が作られる。ビームを打つ溜めをしてるらしい。


「避けろ」


俺は間一髪避けられた。もし右に避けてたら確実に死んでいた。


「おい、待てよ...」


右に避けた3人がビームにやられていた。

目を向ける暇もなくまたしても手の方向がこちらに向いてくる。


「もう逃げるしかない。みんなバラバラに逃げろ」


バラバラに逃げることで全員が死ぬことはない。だが誰かは死ってことだ。


「駄目だ。みんな戦え」


そう告げたゼルビアは焦りを隠せないようだ。


「何言ってんだよ。もう逃げるしかないんだよ。死にたいのか」


俺はゼルビアの手を掴み後ろに走り出す。他の冒険者たちも後ろに走り出す。四方八方に冒険者たちが走り出す。ティナともここで別れることになった。

うしろを振り返ると手の方向がティナが走っているところに。


「ティナ避けろ」


ティナはタクトの叫びに気づき後ろを振り向く。

魔王からビームがすでに発射されたところだった。もう遅い。


「ティナーーー」


そう叫んだときには森一体がビームで破壊されていた。

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