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軍人娘と知略の王子

続・軍人娘と知略の王子

作者: 安(あん)

馬車で揺られること30分程度。

目の前に見えてきたのはある程度大きいと思っていた我が家の敷地よりも立派な敷地の立派な家があった。


「こ、これは…?」


「やだなぁ。我が家ですよ。第三王子ともなるとどうでもよくても世間はやっぱり気になりますから、下手なとこには住めないんですよ」


「それは…わかりますけど。二人で済むには広すぎませんか?」


「まぁ…二人で住むならそうかもしれませんね。でも増えるかもしれませんし。ほら、侍女とか執事もいるでしょう?」


「えぇ…まぁ。でも増えるって?」


「まぁ細かいことはいいじゃないですか」


ジェルノーゼ様はそういってはぐらかされ、なんだか納得いかない気分になりながらも近づくにつれ大きくなっていく我が家(予定)を見ると、大きさだけでなくその門や柵の細かいレリーフなんかがお洒落でどう考えても元軍人の私には似合わない。


「おかえりなさいませ、旦那様、奥様」


引き攣りそうな顔を気合いで滑らかにして、執事さんと侍女さんに迎えられる。

ズラーッと並んだ侍女さんに私は若干気圧され気味です。

うちにも執事や侍女さんは居るけど、軍人の多い我が家は玄関での勢揃いの挨拶は要らないと言っているらしいのでこんなに勢揃いされると圧巻ですね。


「出迎えありがとう。じゃあ妻にも自己紹介を」


「かしこまりました。私執事を務めさせていただいております、セルバスと申します。基本的にこの家のことを取り仕切っておりますので何かご質問があればその都度お聞きいただければ」


執事と名乗ったのは黒い髪に若干の白髪の混じったナイスミドルだった。執事服を着こなしてその佇まいには隙が感じられない。


「ええ、宜しくね」


「奥様、私は侍女長のエレナと申します。宜しくおねがいします」


「奥様付きの侍女のローズでございます」


「同じく奥様付きの侍女のミールでございます」


「3人ともよろしくね」


エレナは完璧な微笑を顔に貼り付けた淑女だ。髪は茶髪で肩のあたりで切りそろえられている。

身長はそれほど高くない(私が高すぎる)がその佇まいには隙が感じられない。

ローズとミールはエレナよりも若い。ローズはウェーブのかかった金髪で作業の邪魔にならないようにか、まとめられている。ミールは黒髪でこれもローズと同じように纏められている。そしてやっぱり隙がない。

と言ってもエレナよりまだまだだ。

ローズとミールなら二人相手でもなんとかなりそうだけど、エレナは二人来られると無理っぽい。

軍人だった私とここまで張り合える第3王子付きの人達って一体…。

考え込んでいる私を不思議そうに見ながらジェルノーゼ様は私を邸の中にエスコートしてくれた。

ごめんなさい。あなたのお飾りの妻は初対面の相手の戦闘能力を測ってしまう生粋の軍人です。


「さて、今日はもう夕食を食べたらお休みしましょう。お疲れになったでしょうし。私はいつも朝が早く、夜が遅いので朝食夕食ともに待たなくても大丈夫です。あなたは明日からこの屋敷で好きにしてもらって構いませんので」


「あ、ありがとうございます」


邸内散策は明日に持ち越しとなり、私たちは食堂に向かう。

でもひとつ思ったんだけど、私と第3王子は全く持って面識がないから、何を話していいかわかんないよね。と言うことは無言夕食…?

ずっと兵隊用の食堂でワイワイしながらご飯食べていた身として無言夕食にはたして耐えられるのか。

いきなり難題だわ。


食堂は長〜いテーブルと豪華な燭台やシャンデリア所狭しと並んでいる。…ところ狭しは嘘です。しっかり美しく計算されたように配置されています。

ま、まぶしい…。こんなキラキラしたところで食事を取るのか。そう言うのは軍人的な私には似合わない。私にはキャンプみたいなところで狩った猪なんかを食べる方が落ち着く。

こういう煌びやかなところでの食事は私じゃなくてもっとこう美しい御令嬢の方が似合うと思うんだよなぁ。


「お待たせいたしました。準備ができましたので」


「あぁ、ありがとう。今日の夕食は何かな?」


「はい。ロスティーヌ産の鴨を中心としたロスティーヌの郷土料理です」


「ロスティーヌ…」


「えぇ。1日目で好みがわからなかったので取り敢えず貴女の慣れ親しんだ味を用意させました」


「あ、ありがとうございます」


「いえいえ。夫婦になるのですから、このくらいは当然ですよ」


さっきジェルノーゼ様が仰ったロスティーヌと言うのは地名で、私が駐屯していた基地の場所があったところだ。

さすが知略の第3王子。

お飾りと言えども夫婦になる相手への気配りは忘れない。その気遣いも相手に恩を着せるような感じではなく、本当に自然体だ。私にはもったいないですね。ハイ。

夕食も美味しくいただき、(慣れ親しんだ料理のはずなのに味が全然違った)流石に疲れたので今日はもう休むことにする。

疲れた表情を察してかジェルノーゼ様は私を寝室に案内してくれた。

寝室は落ち着いた色調で整えられ、シックな感じの家具が疲れた私をリラックスさせる。


「寝室はマルティナの私室にしていただいて構いません。僕は執務室で寝るので 。仕事で帰れないことも多いと思いますが、あまり気にしなくて大丈夫ですよ」


「分かりました。私は私で好きにさせていただきます。ではお休みなさい」


「えぇおやすみ。マルティナ」


不意に親しげに呼ばれて、少し不思議に思ったけどジェルノーゼ様曰く、普段から仲のいい演技の練習をすることによってボロを出しにくくするらしい。

流石知略の第3王子。そう言うことに関して隙が無い。

だから貴女も僕の事を名前呼びしてくれと言われましたが、流石に王子を名前呼びはできませんね。頭の中でそう呼ぶだけで精一杯です。

旦那様と呼ばせていただきますと言えば、若干雰囲気が変わったような気配がしたけど、顔を見る限り気のせいのようですね。

寝室の前で仲睦まじい(?)会話をして、結婚生活1日目が終わった。







◇ ◇ ◇ ◇ ◇

翌朝。

宣言通り、旦那様は朝早く出て行ったみたいで屋敷には既にいないらしい。

時間を確認すると朝の9時。普段なら5時に起床している事を考えると、慣れない事をして精神的に疲れたみたい。


「奥様。朝食の用意が出来ております」


「ありがとう、ミール」


私が起きたのを確認したローズとミールはさっと周りに来てそのまま私を作り始めた。

ものの20分でヘアメイクとドレス着せが行われる。

あとは化粧というところで私は待ったをかけた。

今朝のうちに実家の私の荷物が届いているはずたからだ。


「化粧は朝の運動が終わってからでいいわ」


「運動、でございますか」


「そうよ。実家から荷物届いたんでしょ?だから毎日の日課をこなさないとね。何処かこの屋敷の敷地内で運動がてきるような場所はないかしら」


「それでしたら裏庭がよろしいかと思います。屋外でパーティをすることを想定されて作られておりますので、平坦で広く、運動にはちょうど良いかと」


「ありがと」


ここでその日課が何か聞かれなくてよかったかもしれない。聞かれてたら多分止められるよね。絶対王子の妻がやるような事じゃないし。

そんな益体のない事を考えつつも食堂に向かう。

昨日は旦那様がいてあまり気にならなかっけど、この広さの食堂で一人ご飯は中々辛そうだ。軍人時代は同僚と一緒にがっついてたもんね。今は第3王子の妻になったんだからなんでもナイフとフォークで優雅に食べないといけないのかしら?

朝食はトーストとオムレツ、スープだったけどそのオムレツをナイフを使わずに直刺しして一口で行こうと思ったら何故か危機察知能力が働いた。安全なはずのこの屋敷で何処からだろうと危険を感じた方向を向くと、そこにはにこやかに微笑むエレナの姿が。その後ろに軍人時代討伐に駆り出された猛獣が後ろに見えたのは気のせいでしょうか。

…あれは軽くホラーだと思いますわ。オホホ。


朝食を軽めに優雅に食べ終えた私は出来る限り優雅に実家から送られてくる荷物の整理を致しました。

とは言っても私の荷物なんてあまり多いほうじゃありませんからすぐに終わってしまいます。

しかしいい食後の休憩にはなりましたので、そろそろ日課を片付ける事にしましょう。

本来は朝起きて、朝食が始まる前にやる事なのですわ。


「ローズ。私は今から1時間程体を動かしてきますから、終わる頃に湯浴みの用意をよろしくね」


「かしこまりました」


さて、運動しやすいインナープラス革鎧の方に着替えましょうか。

やっぱり窮屈なワンピースタイプのトレスを脱ぎ(脱ぐのは楽でいいですね!)実家から送られてきた荷物にあった(私が紛れ込ませたともいう)インナーと革鎧を順に装備していく。そして装備し終わったら券を腰の剣帯ににさす。

…馴染む。長い間やってきたことだ。体への馴染みが違います。

ウキウキ気分で裏庭へと向かう。

裏庭は聞いていた通りかなり広く平坦な場所だった。

まずは準備体操からだ。

軽めに体をほぐしてから走り始める。体から汗が流れ、体が火照り、だんだんと動きが滑らかになっていく。

頃合いを見てランニングをやめて私は心を落ち着かせる。そして集中する。自分の集中状態を感じたら素早く抜刀し素振りを始める。

そう、私の日課とは訓練だ。これのお陰でたくさん食べても太らない体も手に入れたしね。限度はあるけど。

しっかりと自分の動きを細部まで把握して、目の前には敵がいるというイメージ。太りにくいけど筋肉もつきにくい私が軍で戦っていくにはこうやって影の努力が欠かせなかった。

しかし私が結婚なんて、馬鹿げた話もあるものだ。好き合って結婚したわけでもないし、政略結婚と言われるとこれまた微妙だ。

それでも結婚して2日目だけどよくはしてもらってるんじゃないだろうか。好きな人がいればばれない程度に愛人を作ってもいいと言われたから向こうも私に対して好意を持ってくれているわけでは無いだろうけど。

いつもよりも少し集中力の欠けた状態での訓練になってしまったけど、偶には軽めにするのも悪いことでは無いですよね。

さあて、湯浴みを終えたらこの屋敷を案内してもらおうかしら。


「奥様、日課というのは…」


「まぁ訓練ね。長い間やってきたことだし、すでに私のルーチンワークみたいなものかしら。これをし無いと1日の調子が上がら無いのよ」


「奥様が長年やってきたことを止めろというほど私たちも心が無いわけではございません」


「え、そうなの?てっきりやめろと言われると思ってたんだけど」


「しかし、今のままではジェルノーゼ様の妻としてふさわしく無いのもまた事実でございます」


なんだか場の流れがが不穏な感じになってきている。


「それで私にどうしろと?」


「このままではジェルノーゼ様まで恥をかいてしまいますので、言葉遣いやマナーをしっかりと身につけていただきます」


「え゛」


「当然でございます。さ、奥様。湯浴みをされるとよろしいかと」


「ううん…」


何か納得でき無い気分だった…でしたが、仕方な…ありませんね。

私は用意されていた湯殿に入り、手早くきている服を脱…ぎます。一応ローズとミールはが湯殿で待機しているけど其処は元軍人な私ですから、大衆浴場が普通でしたので特に気にはなりませんね。


「お、奥様?」


「どうかしたの?」


服を脱いであとは下着を残すのみとなった時に突然ミールに話しかけられた。ローズも横で唖然としている。なにかしら?もしかして乙女なんだからもっと恥じらいを持ってくださいと言うことかな。今更だと思うんですけど。


「奥様のその下着…」


「えっ下着?」


私はどこになんの変哲も無い動きやすさ重視の下着なんだけど。


「なんで胸にサラシ巻いてるんですか?」


「ふつうじゃないの?」


「普通じゃありません!」


そうは言われても普通のだと動きにくいし、締め付けておかないと鎧とか着るとき邪魔だしね。


「そうは言ってもずっとこれだし」


「ずっとなんですか!もしかしてその…旦那様と会っていた時もですか」


「?当たり前でしょう?」


「申し訳ありません奥様。この件はエレナに報告させていただきます」


「そ、そんな…」


「それでは奥様お湯加減に何かありましたらお申し付けください」


「はい…」


そうだ。今は湯浴みのことだけを考えて、お湯を楽しもう。幸いお風呂は好きだし、お風呂に入っている時くらいはエレナの説教を忘れて楽しもう。残っていた下着も全て取り去って汗を流す。

この訓練のあとのお風呂で汗を流すのが私の1日の楽しみだ。因みに訓練は朝の自主練と昼の部隊別訓練と夜の基礎トレーニングがあるので楽しみは1日3回ある。1日3回も楽しみがあるって今思うと贅沢かもしれない。

お風呂も気持ちよく上がって湯殿から出ると、素早くローズとミールが私を着飾らせに来る。

しかし今回は何故かミールの動きが遅い気がする。


「奥様」


「何?」


「意外と、というと失礼でございますが、その…大きなものをお持ちなんですね」


どうやらミールは私の胸部装甲が気になるらしい。実際軍人でいると、会っても邪魔なだけなんだけどね。流石に私も心得ているのでそんな残酷なことは言わない。精々そうかしら?と言葉を濁す程度だ。

余計なことを言わなかったのに普段よりエレナのお説教が長かった。なにゆえ。

昼食の時間までこってりと絞られ、セルバスが昼食の時間で呼びに来なければもっと続いていたに違いない。ここはセルバスに感謝しなければ。

結局日課は認められたけど、サラシは禁止になった。今度からは運動用の下着をつけてやるようにと、お説教を食らいながら採寸もされた。訓練できるならなにも言わないけど。


「ねえ。私はまたこの広い食堂で独りで食べなきゃダメなの?」


「そう言われましても旦那様は夜遅くにしかご帰宅なされないので、申し訳ありませんが…」


「いえ、旦那様はしかたないと思うんです。何と言っても次期宰相という方ですし、それに他にも恋人を作っても良いと仰られていましたし私にあまり興味のない方と一緒に食べても美味しくないと思うんです」


「さ、左様でございますか」


「ええ。だから私を使用人と同じところでもいいから一緒に食べさせてくれないかしら?」


「それはいけません。第3王子の妻ともあろうお方が使用人と共に食事を召し上がっては対外的にも聞こえが悪くなりますので」


「それはあなたたちが黙っていれば解決でしょ?」


こうなったら仕方ない。童顔の私必殺、潤んだ目!!


「こんな悲しいお食事では美味しくいただけませんし、それでは料理人の方にも失礼でしょう?」


「か、畏まりました…」


「わーいセルバスありがとう!」


その変身っぷりに若干瞳が揺らいだのを私は見逃さなかった。これ多分二回目は効きませんね。



使用人の方との食事は楽しかった。その時料理長のジルトレット(通称ジル料理長)さんともお知り合い(?)になれて良かったです。まさに職人って感じで見た目は怖かったですが、思いやりのある優しい方でした。この屋敷に来て初めてサラシをつけなかったので隠されてないものを見た使用人一同どよめいたのは蛇足ですね。


その後も貴族の奥様らしく優雅に踊るダンスの練習や食事やお茶のマナー、刺繍などをこなし、私の優雅な1日が終わった。

旦那様には好きにしていいと言われたのに、好きにする時間が日課の訓練しかないというのは一体どういうことだったのでょうか。しかし慣れないことはやはり疲れるので、今日はもう湯浴みをして疲れとって眠るとしましょう。












◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

夜。私は愛用の短刀を枕元に置いて就寝をすることにした。どこで狙われるかわかったもんじゃないですから、寝る時も短刀が近くにあると落ち着いて眠れますね。これは昨日より落ち着いて眠れそうです。


私が眠ってから3時間程度でしょうか。私の寝室に感じ慣れない気配が入ってきます。

今日1日でこの屋敷の人たちの気配は覚えているので、恐らく屋敷に忍び込んだやからでしょう。この屋敷の警備を突破してくるなんて、よほどの手練れなんでしょう。

侵入者は私の近くまで迷わずに歩いてきます。ここはナイフを突き立てようとした時にカウンターで相手を短刀の錆にしてしまいましょう。

侵入者が手を近づけてきてーーーーーーーー私は飛び起きた。


「うわぁ」


狼狽える侵入者の腕を掴みベッドに投げる。男の人の場合腕力だけでは抑えきれないことがあるので、体を使って抑え込む。


「目的は何ですか!」


「ぼ、僕です。侵入者とかでは…」


「え、あっだ、旦那様…?」


いきなりの旦那様に吃驚して高速を緩めてしまいその隙に旦那様が私の下から抜け出します。見事な抜け出しだったのは王族の護身術でしょうか。抜け出したのが本当に旦那様だったのでそんな思考をして現実逃避です。


「起こしてしまって申し訳ないです。好きにしてもらって構わないと言ったのに今日はなんだかそんなことができなかったと聞いたので、お疲れでないかと様子を見に来たわけなんですが…」


「す、すすすすみません!このお屋敷の人の気配ではなかったのでつい…」


「ああ。確かに僕は今日はあなたと会っていない。気配を覚えていなくても仕方のないことですね。なので今のは事故ですよ。貴女が気に止む必要はありません。寧ろ私の行動が軽率であったというべきでしょう」


なんと器の大きな人。ヘッドに投げて短刀を突きつけたことを笑って水に流してくれるなんて。今度からはしっかりと気配を覚えて起きないようにしないと。


「恙無くお過ごしのようで良かったです。それと愛人の件ですが、もしできた時は一応我々に報告してください。護衛や情報操作などありますから」


「今の所そんな気はないですが、分かりました」


「それは良かった。ではおやすみなさい」


「おやすみなさい、旦那様」


私に背を向けて去っていく旦那様にそう声をかける。そうすると旦那様は何か思い出したような顔をしました。


「あ、そうだ」


「?」


「非常に言いにくいことなのですが…」


「なんでしょう?」


「拘束の方法はもう少し考えられた方が…。あの、背中に当たっていたので」


その言葉を聞いた瞬間、ボンッという音が聞こえたかと思うと、私はベッドに突っ伏していた。

お読みいただきありがとうございます。

また何かご縁がありましたらお会いしましょう。

文章の書き方等についてご意見頂けると嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 面白かったです、長編にしてラブラブに成るまでの作品にしても良い様な気がします。
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