第七話:異世界送還魔法
朝起きて俺達は王城にある中庭に集まっていた。
「おはよう。みんな、俺は宮廷騎士団長のアルク・ランセルだ。よろしく頼む。今日は俺がギルドに連れて行く。それじゃあ行こう」
10分くらい歩いてギルドについた。
「えーと。まず一人ずつ登録をする、それからみんなでギルドのことについて説明を受けることになっている。じゃあその端2つのカウンターに2列で並べ」
急ぐ必要もないのでおれは一番後ろに並んだ。
そして俺の番がやってきた。
「どうぞこの紙に書いてください。代筆はいりますか?」
「いえ結構です」
多言語理解のスキルのお陰で今ではどんな言語も喋れます!
スキルにはF~Sランクがあり、Sが最高で俺の持っているスキルは全部Sだった。いえーい。
「家名っていりますか?」
「いいえいりませんよ。それを隠して活動したい貴族の方もいらっしゃいますので」
ということなので俺は名前の欄には龍真の方をかいた。
いろいろ質問しながら俺は登録を終えた。
「全員終わったようだな。では2Fの会議室で説明を聞くぞ」
会議室は少し狭い地球の教室のようだった。ただ違うのが黒板ではなく木の板だった。
「では説明をさせていただく副ギルドマスターのイレン・オルスです。よろしくお願いします。まずはじめにギルドはこの大陸のすべての国にあります。そして、ギルドではランク制を取らせていただいております。F~Sまであり、Sが最高です。最初はFランクから始まります。依頼は全てのランクのを受けれますが失敗した場合自分とのランク差X2X予定報酬の違約金を払っていただきます。また、冒険者どうしの争いは余りにひどい場合を除きギルドとは無関係です。討伐したものについては依頼でなくても換金することが出来ます。だいたいこんな感じです。これで説明を終わらせていただきます。質問が出てきたらその度カウンターの人に聞いてください」
「じゃあ城に戻るぞ。昼飯食べてから謁見の間に集まってくれ」
昼飯食べてから謁見の間に行くと
「皆明日ダンジョンに行く。ということで前に言っていた召喚魔法と送還魔法の魔方陣が描かれた本を写したので皆に渡す。魔法陣があれば魔法が使えない人でも魔法を使うことができる。またこの本にはその他の空間魔法が載っておるから便利だ。まぁ転移はダンジョンじゃ使えないがな」
俺達は薄い教科書のようなものを渡された。この世界には魔法があるので印刷よりは大変だが簡単に移すことが出来ただろう。
それから俺達は自由時間であり、俺は自分の部屋でさっきもらった本を見ていた。
異世界召喚魔法と異世界送還魔法は呪文がなく魔法陣を書くか思い浮かべ魔力で形作るかして魔力を流す必要があった。しかもかなりの魔力のようだ。送還の場合は召喚の倍かかるらしい。
それをじっくりと読んでいると夕方になったので夕食を食べ、明日のために早く寝た。