第四話:三つの魔法
みんなが部屋に帰ったあと魔法スキル持ちで魔法を使ってみたい人が集まっていた。
そこには立花さんもいた。
「立花さんも魔法スキルを?」
「はい。治癒魔法と水属性と光属性となっていました。龍真君はどうでしたか?」
「全属性だっていわれた」
「すごいですね。あ、ブランさんがきましたよ」
「それじゃあいこうか」
「えー。宮廷魔法師団長のブラン・ハイストだ。よろしく。さっき陛下がおっしゃっていたように魔法は頭のなかに浮かんでくる。が、忘れることもあるだろうそんな時はステータスから確認できる。最初はそれから覚えたほうがいいだろう。では、訓練場に移るぞ」
俺達はブランさんについていった。魔法訓練場は城の端っこの方にあった。
「さあついたぞ。まだ使うのに慣れてないから他の人と十分に距離をとって、周りの安全をしっかり確認してから発動してくれ。それじゃあ俺はそこで見てるから聞きたいことがあったら来てくれ」
まずは古代魔術から使ってみた。
「我が魔力を糧として、火の精霊の力を借りて今ここに顕現せよ、火球」
呪文を唱えると一瞬魔法陣が浮かび次には青白い10cmくらいの火の玉が現れ、飛んでいった。これは初級火属性古代魔術”火球”次は、
「我が魔力を糧として、水の精霊の力を借りて今ここに顕現せよ、水流」
こちらも魔法陣が浮かびそこから水が飛んでいった。これは初級水属性古代魔術”水流”よし、呪文の法則性がわかった。初級の属性古代魔術は全て”我が魔力を糧として、(属性)の精霊の力を借りて今ここに顕現せよ、(技名)”となっている。あと魔力というのも分かった。魔法を使うとき体の中を動く何かがおそらくそれだろう。また、技によって魔力の動き方が少しずつ違っていた。この魔力の動きを真似して動かしてみようとしたがうまく動かなかった。これは要練習だ。
次は近代魔法。
「我精霊の力を借りて、今ここに火を顕現させん、火球」
これは火球とほぼ同じように発動したが、色が赤く、技名が違った。それに威力もかなり違った。今発動したのは、初級火属性近代魔法”火球”
「我精霊の力を借りて、今ここに水を顕現させん、水流」
やっぱり威力と技名が違った。今のは初級水属性近代魔法”水流こちらも法則性が有り、初級の属性近代魔法は全て”我精霊の力を借りて、今ここに(属性)を顕現させん、(技名)”となっていた。こちらは魔力の操作だけで同じ威力のが発動できた。
どちらも上級以上と属性外魔法では呪文がそれぞれ違っていた。しかもまだ上級以上のは使えなかった。呪文は出てるのに文字が少し薄くなってたのだ。
そして現代魔法。
「Access code 001 火球」
火の玉は火球と同じように青く、威力も一緒だったが、発現のときは0と1の羅列から形が形成されていた。名前は初級火属性現代魔法”火球”
「Access code 006 水流」
こちらも水流と同じ威力だったが、発現のときは火球と同じだった。名前は初級水属性現代魔法”水流”
現代魔法は全ての属性魔法が”Access code (ナンバー) (技名)”だった。属性外魔法は、
「Access re code 001 魔法障壁」
のように”Access re code (ナンバー) (技名)”だった。
また、属性は火、水、氷、風、土、雷、闇、光、黒、白の十個であり、火、氷、土、雷、風、水をそれぞれ時計回りに並べたとき時計回りの方にあるのに優勢であり逆に反時計回りの方にあるのに劣勢である。それで、闇と光は双方攻撃は優勢だが、防御は劣勢であり、黒と白も同じである。
属性外魔法は時空間魔法、治癒魔法、錬金魔法、強化魔法の四つある。
現代魔法については、属性魔法が初級魔法は050まで中級が100まで上級が101より上で、属性外魔法は初級が020、中級が040までで上級が041より上だった。
大体数時間したところでみんな魔法の確認は終わったようで、その後俺はブランさんに龍使いのことについて聞いていた。
竜には亜竜、属性竜、帝竜、神竜、黒竜がいて、強さは今並べた順で黒竜が一番強く、亜竜が一番弱い。一番弱いと言っても兵士数十人を相手にできるが。属性竜には火竜、氷竜、地竜、電竜、風竜、水竜の六種いて、相関関係は魔法の属性と同じである。
龍使いははじめからどこまでの龍が使えると決まっていて、ステータスにかいてあるそうだが、俺のステータスには???としかかいてなかった。なので俺は黒竜が使えたらいいなぁと思いながら夢の中に入った。