第二話:職業・・・???
召喚された次の日俺達は朝食を食べたあと部屋に昨日の鎧姿の人が来て昨日召喚された場所、謁見の間に呼ばれた。
そこには魔法陣があったはずだが消えていた。曰く、召喚から一定時間過ぎると勝手に消えるようになっているらしい。
まぁそんなことでそこで待っていると、しばらくしてレティア姫と王のような人が魔法使いのような人たちを連れて現れた。
「おはよう。皆さん。儂はこの国の王、メルディンだ」
「では本題に入る。聞きたいことがあると思うが、その前にステータスを見て欲しい。見方は簡単だ。心のなかで念じるか、口に出すと視界に文字が現れるはずだ」
異世界転移ってのはテンプレばかりだな。
そう思いながら俺は心のなかで”ステータス”と唱えてみた、すると・・・
名前・・・日出宮龍真
種族・・・人族
LV・・・1
職業・・・??? Rank:error
HP・・・125
MP・・・356
攻撃・・・96
防御・・・84
俊敏・・・148
知能・・・120
魔力・・・264
スキル・・・
古代魔術・近代魔法・現代魔法・魔力操作・魔法言語理解・多言語理解・龍使い・鑑定・偽装・追跡・隠密
称号・・・
転移者・龍使い・龍に選ばれし者・勇者
ん?なんで魔法スキルが3つもあるんだ?
「皆さん。ステータスの確認は終わりましたか?では、魔法スキルがあった人はこちらに来てください」
そう言われたのでついていくと、そこには大きな水晶があった。
「この水晶は魔水晶と言いまして、使える属性と魔力の量を測ることが出来ます。皆さん順番に測ってください」
急ぐ必要がないので俺は一番最後に測ることになった。
「水晶の上に手を置いて、魔力を流すようにしてください。血液が流れるよう感じです」
ここはMPか?それとも魔力?
「MPと魔力どっちを出せばいいんだ?」
「MPってなんですか?とりあえず両方流してください」
水晶に手を置き、MPと魔力を合わせて流すと・・・
水晶が色とりどりに輝いて最後には金色になり、
パリンッ
金色の光が部屋中に広がった途端に水晶が割れてしまった。
「え?どうして?魔力の許容量を超えたの?しかも金色ってことは・・・すごいです!全属性に適正があります!」
『すげー全属性だってよ』
そんな声があちらこちらから聞こえた。
「そうか、全属性か。それで質問があるんだが、古代魔術と近代魔法と現代魔法ってどう違うんだ?」
「えっとですね、古代魔術っていうのは大昔にあった魔術形態のことで、近代魔法っていうのは古代魔術の技術を復元させたものでして、威力・性能ともに古代魔術のほうが上ですが、今使える人は殆どいないと思います。現代魔法は聞いたことが無いですね」
「そうか、すまないな」
「あ、魔法のことは自然と頭のなかに入ってると思いますよ」
そう言われ頭のなかを調べてみるといくつか呪文のようなのが浮かんできた。
「おお。ホントだな。ありがとう」
「では、皆さん元の部屋に戻りましょう。事情を詳しく話します」
俺達は、謁見の間にもどり説明を聞くことになった。