第二十話:ヴェルス・アグニ・フォン・フォルクス
「それはアグニ・フォン・フォルクス公爵家の息子のヴェルスである」
「ふーんそうか公爵家か・・・はぁ!?マジで?それはあまりにも位高すぎじゃない?」
そんなのになっても疲れるだけだな。
「大丈夫である。七男なのである」
「七男か。なんか中途半端だな」
「それとこの公爵家は特別なのである」
「特別?」
「そうである。王国が大昔魔族によって滅ばれそうになって時に活躍した魔術師の子孫なのである。その魔術師はそれぞれ得意な魔術があって、その属性にならって火がアグニ、水がアクア、氷がグレイシア、風がエアロ、雷がエレクトリック、土がアース、闇がノワール、光がルミナス、黒がシュバルツ、白がセティというのが名前に入るようになったのである。それをまとめて属性入りと呼んでいる」
ヤバイ・・・なんかすごいところなんですけど。あれ?そういえば・・・
「属性外魔法がないぞ」
「属性外?あー無属性であるか。無属性は全てゼノという名前が入っているのである」
属性外のこと無属性っていうのか。
「そんなとこじゃ尚更ダメじゃ・・・」
「だから七男だから大丈夫なのである。そんなに期待されていなかったであるよ。まぁ魔法の強さによって次期当主を決めてるのであるが、そこはリョーマ殿の魔法を見せて脅す感じでやればいいのである」
「おいおい。そんなことしていいのかよ。それに魔法見せていいのか?」
「なるべく言わないほうがいいのであるが信頼できるひとと家族くらい位には言うのであるよ。魔法で口外出来ないようにすればいいのである」
何でも魔法で片付けられるんだな。まぁそのほうが楽でいいが。
「それでいつ行くんだ?」
「もうすぐなのである。じゃあ決まったのであるか?」
「ああ、決まった。転生する」
「ありがとうなのである。じゃあヴェルスについて話すのである。まずこの少年は今十歳、魔力硬化とういう病にかかり、治す方法がなかったため、もうすぐ死亡するはずである。転生した時の容姿の方は顔の外見は前と同じであるが目と髪がリョーマ殿と同じになるのである」
目がこんなんだったら絶対びっくりするな。髪まで変わったらなぁ。だから家族に説明しろって言ったのか。
「おっともうちょっとなのである。向こうの世界についてはわかっているであるな?」
「ああ、大丈夫だ」
「ではそこの横になっていて欲しいのである。時間が来れば転生が始まるのである」
「分かった」
「じゃあ頑張ってなのである」
その言葉を聞いたと同時に意識が飛んだ。
意識が戻り目を開けるとそこには見慣れない天井が・・・ってあたりまえだよな!そして隣には小学生くらいの少女がいた。イーナ・アグニ・フォン・フォルクスというらしい。どうやらヴェルスの記憶が俺の記憶になってるみたいだ。おっとイーナが起きた。すると俺の顔を見た途端・・・
「お兄様!お目覚めになられたのですね!今お父様とお母様を呼んでまいりますね!」
と早口で言って部屋の外に走っていった。
俺の父親と母親が少ししてやってきた。
「治ったのか!もう末期だから目を開けることはないと言われてたのに」
「良かったわ。もう治ったのね」
「は、はい。治りました」
俺にはその病気にかかった記憶は片隅にしかないけど。
「それでなんでお前は髪と眼の色が変わってるんだ?」
「それは」
「いや。やはりいい。今は目が覚めたばかりだ。今日はゆっくり休め。話は明日聞く」
「はいわかりました」
「ではな。今日寝てまた目が覚めないという事にはなるなよ」
そう言い残して3人は出て行った。
それから程なくして俺に睡魔がやってきてそのまま目を閉じた。
貴族の名前には決まりがあるみたいですがなんかよくわかんなかったのでこのままでいきます。
それとラテン語やら古代インド語やらいろいろ混ざってますが気にしないでください。




