第十六話:地球に帰ろう
魔神のところに行ってすぐ帰ってきたらみんなに驚かれた。当たり前だ。その後王様に呼ばれて謁見の間で魔神から聞いたことを言ったら・・・笑っていた。こ、こいつ他人事だからって。しかしなんかすんなり納得されたがそれはそれで俺としては楽なのでほっておいた。
そして今は俺達が明日帰るのでそのお祝いのパーティーを開いてもらっている。
「いやーこの世界の魔神がそんな人だったなんて。しかも預言が間違っていたなんてな。俺たち来た意味ないよな?二ヶ月強もいなくなって大丈夫かな?」
研が料理をいきよいよく食べながら話しかけてくる。ちなみに俺もだが。
「大丈夫だろ。最初王様が俺達と同じ服を着たひとが数千年前にも来ていると言ってただろ?俺達が着ているのはブレザーだ。そんな千年以上前にそんなのないはずだし、はっきり言ってそんな頃に学校なんてないはずだ。だからこっちと向こうでは時間の進み方が違うんだと思う」
「なるほど。それだったらあんまり時間経っていなかもな」
「何時間たってるのか帰ってからが楽しみだな」
「楽しみなのかよ!?俺達居ないことになってるかもしれないぜ。テンプレ的にな」
「そしてテンプレ的に言ったら帰ったら記憶が戻ってるってやつだよな。それだったら確かめようがないじゃねーか」
そんなことを言い合いながら俺達は夜遅くまで騒いでから寝た。
起きてから俺達はお世話になった人達に挨拶をしてまわった。
挨拶が終わるととうとう地球に帰る時間がやってきた。
俺達は王様や王女様、ブランさん、アルクさんに見送られながら異世界転移門をくぐった。異世界転移門をくぐったその先にはかなり懐かしく感じる俺達の教室があった。
今の時間は十一時十分。二時間半ほど進んでいた。教室の外は静かであり今は授業時間だ。すると早速委員長が先生を呼びに出て行った。
五分ほどして授業がない先生たちが駆けつけてきた。それから個人個人に何故居なかったのかと事情を聞いている。この様子だと俺達が転移してからの記憶もつながっているようだ。俺達は地球に帰る前に話し合ってどうせ異世界に言っていたと言っても信じないだろうから教室を間違えたということにした。ちょーバレバレの嘘なんだけどね。
やはりそんなことがあるはずないという先生が居たので『俺達は異世界に言っていたと言って信じられますか?』と聞いて『先生を馬鹿にしているのか!』と起こって十分くらい説教されたが戻ってきたなら授業をするということで授業が始まった。
それから午後の授業もしっかりと受け家に帰った。家でも変わったことがなく寝ようとした時、後ろからティオの声がして振り向くとティオとアスルドがいた。