表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
漆黒の龍使い《ドラグナー》  作者: 御神真火留
第一章:異世界行って魔神倒します
16/42

第十五話:魔神を倒します?

 王国の人たちと戦ってから1週間が過ぎた。


 まず、最初の一日は王様が注意するまで弟子になってくれという人が絶えなかった。だからずっと部屋にこもっていた。その間には魔法の開発をしていた。これを出発する前日までしていた。その間に開発した魔法を紹介すると


 一つ目は”絶対なる管理アドミニストレーション”。これは魔法を開発したつもりがスキル・称号になりスキルはアクティブスキルで称号は”絶対なる管理者(アドミニストレータ)”。効果は自分以下の神格序列の者と神格を持たない者全ても挙動を管理・操作できる。つまり俺に生と死を操られるということだ。ただし生物限定。


 二つ目は”特定座標管理ポイント・アドミニストレーション”。さっきのが生物限定だったのに対し、こちらは生物でなくてもその領域内であれば俺に意のままに動く。その領域の広さは入れる魔力により変化し、上限まで入れた場合おそらく太陽系を余裕で包み込むはずだ。


 三つ目は”異世界転移門(アナザー・ゲート)”。これこそが本命。これで地球に帰れるはずだ。では何故みんなを帰さないのかというと俺がこの事をみんなに話したら『龍真が帰ってくるのを待ってる!』と言われたからだ。


 四つ目は”万能物質(ダークマター)”。なんとこれはどんな物質にでも変換ができる。金だったり、ダイアモンドだったり。しかし、貴重なものほど消費魔力が多くなる。


 これらは全て現代魔法の発現プロセスを元にしてできた。


 そんな訳で俺はずっと自分の部屋に篭っていた。とはいっても部屋の中で魔法の練習などは危険なので万能物質(ダークマター)で異世界を作って異世界転移門(アナザー・ゲート)で行き来していた。


 そうして今俺は魔神の前にいる。はずなのだが。目に前にはゲームをしている幼女がいる。しかもそのゲーム地球で流行っている某ゲームだ。異世界に言って魔神を倒すというゲーム。


「何だ。なんか用か。今ボクはゲームに忙しいんだ用なら早く言ってくれ」

「じゃあ単刀直入に聞くお前は魔神か?」

「そうだよボクが第百九十六代目魔族管轄の神通称魔神だよ。それでなに?」


 魔神が魔神を倒すゲームをしている。はっきり言っておかしい。


「お前を倒しに来た」

「なんで?君最高神からの使い?いやでもボクなにも悪い事してないよ?」

「俺は使いではない。異世界から呼ばれた勇者だ。十年後お前が人の世界を壊す預言が出たからだ」

「なんでボクがそんなことするのさ。面倒くさい。その預言誰がしたの?」


 本当にめんどくさそうにゲームをしながら聞いてきた。


「昔の預言書に書いてあって、なんか丸っこい魔道具が黒くなってたからだって王様が言ってたぞ」

「どの預言書か知らないけど多分間違いかもね。だって人間如きが神の挙動を預言できるわけ無い。あるとしてもその対象の神より数十倍上位の神格序列じゃないと駄目だし。だから多分なんかのエラーかもね。その魔道具も確か序列10万くらいまでしか見れなかったはず。多分それは魔族が勝手にしたんだろうね」

「じゃあ俺がきたのは無駄足か?」

「そうなるね。魔族の暴動も君のスキル使ったら余裕でしょ」


 魔神がニヤリと笑った。


「なぜ知ってる」

「それはボクのスキル、いかなる事柄にもアクセスする目”真理の眼”の効果だよ。大丈夫君とは敵対したいとも思わないし」


 と言うか無駄足だったとは。帰ったら文句の一つくらい言わせて欲しい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ