表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

タイムスリップ!?

   *   *   *   *


ん・・・


何かが、鼻に触れた微かな感触に、意識を浮上させる。


目を開くと、鼻の先に桜の花びらが乗っかっていた。


え・・・?


確か、自分は暑い真夏の街中に居たはず。


ましてや、桜が咲いている季節ではなかったはずだ。


眉間に皺をよせて、考えながら立ち上がる。


パニックを起こさず、これほどまでに冷静な自分に嫌気がさす。


「まずは、ここが何処なのか・・・?」


寄りかかって寝ていたらしい、桜の木から離れ歩きだす。


だが、答えはすぐに解った。


「学校・・・」


そう。オレの通い慣れた、雪那と過ごした、今尚通っている“公立森ノ(モリノハラ)学園”の校舎だった。


知らないうちに着ていた制服は、シミ1つ無い綺麗な状態で、先程寝ていた時に出来たであろう、シワがある程度だ。


そして、傍らに置いてあった包みを、輪ゴムを外して開いてみる。


そこには“入学おめでとう”の文字。


「まさか、今日って・・・!」


真新しい制服、桜の咲いている木々、入学おめでとうと書かれた賞状。


全てが、パズルのピースのように当てはまっていく。


「1年前の入学式の日・・・?」


突然、自分の足元がぐらつくような感覚に襲われた。


雪那が、生きてる・・・!


最初に浮かんだ、言葉。


その場に座り込み、拳を握り締めた。


助けられるかもしれない!


そう思った。


未来を変えられるかもしれない。


嬉しかった。


例え、自分が犠牲になったとしても、雪那を助けたかった・・・。


ずっと、雪那を失ってから心の奥底から後悔していた事。


それが、叶うかもしれないのだ。


ふと、誰かの近付いてくる気配を感じた。


目線を上げずにいると、オレの目の前でその人物は止まった。


「君、大丈夫?」


声に驚き、顔を上げた。


目の前に立つ人物に、目を見開いた。


その人物は、紛れもない雪那だった──。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ