プロローグ
恋愛系の小説です。
亀更新だと思いますので、ご了承ください。
当たり前のように、生きていた時間。
もし、あの時に戻れたら・・・。なんて、後悔もした。
オレの人生は、いつ時が止まり終わるか判らない。
その時、親、兄弟、友達、皆が居てくれるかも知りえない。
でも、あの日の事だけは、死んでも忘れない──…‥
* * * *
炎天下の下、ジリジリ照りつけてくる太陽を睨みつけていた。
今居る歩道橋の下を、多くの車が行き交う。
久しぶりの空の下は暑くて、あの寒かった頃からどれだけの時間が経っていたんだろうか、と考えさせられる。
雪さえ降り、厚着をしなくては外へ出れなかったあの頃と違い、今はTシャツ一枚で十分なレベルだ。
「雪那、見てくれてる?」
空に向かって、誰にも聞こえない程、小さく呟いた。
風で、自分の腰程まである長い髪が揺れる。
「オレは、元気で暮らしてるからさ。心配しないで、大丈夫だよ」
“オレ”なんて言ったら、怒られちゃうな。
“本当だよ。女の子なんだから、もう少しおしとやかにしなくちゃね”
突然、彼の笑顔が頭をよぎった。
優しい顔を向けて笑っている、穏やかな彼。
病弱なくせに、元気で活発で。
「また、会えたらいいのに・・・」
手首に結んだミサンガを眺めながら、目をそっと瞑った。




