いよいよ退院
美子さんの主治医が出て行き、また3人で話をしていると、貴子の母が来た。
母が荷物をまとめるのを手伝ってくれた。
看護師が請求書を持って入ってきた。
金額を見ると、8万円台。
あり?
安いと感じた。
20万超えると聞いていたので、そのつもりでいた。
限度額認定証を出したから、割り引かれたのかもしれない。
思わず、織田さんと美子さんに見せに行った。
とりあえず、先に支払に行って来ることにした。
母も一緒に行くというので、母と2人で総合受付に行った。
2番が書類受付になっていた。
普通は2週間だが、年末年始挟むので、3週間見て欲しいと言われた。
請求書が出ているので、4番の会計は通らなくて良いといわれ、機械で清算した。
えーっと。
テレビカードの清算ってどこだっけ。
病院の人を探すと、ボランティアの人に目が留まった。
この病院では、黄色のエプロンを着た人はボランティアである。
市立の病院なので、市民ボランティアが参加しているのだ。
親切に場所を教えてくれた。
420円戻ってきた。
病棟に戻り、ナースステーションに領収書を見せ、リストバンドを切ってもらった。
違う病院だったが、母親が入院したときに同じだったので、流れはよくわかっていた。
支払せずに逃走するのを防ぐためなのだろうか。
領収書を見せると切ってもらうシステムになっているようだった。
病室に戻り、荷物まとめが終わった。
これで、あとは帰るだけだ。
持ってきていた明治ブラックチョコを渡してご挨拶しよう。
織田さんと美子さんに3個ずつ渡して病室だった711号室を退室、710室、708号室、と3個ずつ渡して軽く挨拶した。
いない人には、メモとチョコを置いておいた。
4と9は病室番号にしないようで、709号室はなかった。
707号室より少ない数字の病室は子供の病室で、結衣ちゃんの病室は706号室である。
入ると、結衣ちゃんはいなかった。
子供にブラックチョコは苦いかな、と思ったが、メモとチョコを置いた。
ナースステーションで看護師さんに挨拶し、病棟を後にした。
看護師さんは2人しかいなかったが、お菓子等用意してなかったのでちょうど良かった。
看護師さんも急がしそうで、何かもらいたいそぶりもなかったのでホッとした。
タクシー乗り場には、タクシーが3台止まっていた。
先頭のタクシーにトランクを開けてもらい、キャリーバックとスポーツバックを入れさせてもらう。
キャリーバックは貴子が転がし、スポーツバックは母に持ってもらっていた。
タクシーに乗り込んで、病院を後にした。




