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子供の相手

女の子を連れて、食堂に行く。

とりあえず、日光が害になる病気ではなさそうなので、窓側に向かい合って座った。

今日は晴れていて日光が良くあたる。

入院中の子供には日光を当ててあげた方がいいだろう。


新聞のパズルは3問あった。

とりあえず、1問目の”ジグソータイル”をやらせる。

絵に当てはまらないピースを当てるパズルだ。

貴子が持ち物に名前を書くために持ってきたマジックを使わせた。

相手をしながら、貴子は2問目の”数独”に取り掛かる。

縦・横・9枡の正方形、に1から9の数字を入れていくパズルである。

持ってきていたレポート用紙に書き写して解いた。


パズルをしながら、名前お教えあい、色々な話をした。

女の子は、結衣ちゃんといって、9歳、一人っ子、とのことだった。

扁桃腺が腫れて、手術のために入院しているらしい。

手術はもう済んだとのことだった。

貴子はまともに子供の相手をしたことがなかったが、それなりに相手ができた。

「結婚してるの?」

さすが子供。大人なら聞きにくいことをズバッと聞く。

「してないよ。一生しないかも」

茶化して答える。

「何歳?」

オイオイ。

「たぶん、お母さんと同じくらいだよ。お母さんよりいってるかも」

そういう可能性もあるなぁと、とりあえず年齢をごまかす。

「えー。お母さん40歳いってるよ」

「そうなんだー。じゃぁもうちょっと若いかな。35だよ」

母親より年下だったので、何となく言いやすかった。

「結衣くらいのとき、結婚しないって思ってた?」

「思ってなかったかな」

…と思う。その頃は、自分も普通に結婚して出産するものだと思っていたなぁと思い出した。

「結衣、結婚しないと思うな」

あらま。

「そうなの?なんで?」

「だって、人のご飯作るの嫌だもん」

何となく結衣ちゃんの家庭風景が垣間見えた気がした。

「1人分作るのも2人分作るのも同じだよ」

…我ながら、説得力がない。

でも、大人として、子供に結婚を否定した発言はしない方がいいかな、と思った。

良いも悪いもない。

本人の選択だと思う。


1時間ほど一緒にパズルをやっていたら、昼食の時間になった。

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