記念のアイス
昼食が終わってトイレに行き、売店に向かった。
ハーゲンダッツ~。
退院が決まったら、ハーゲンダッツを食べると決めていた。
売店に着き、真っ先にアイスコーナーへ。
ハーゲンダッツのミニカップ270円。
ふと、ティラミスアイスというのが気になった。
価格も120円で安い。
貧乏性の貴子は、ティラミスアイスにしてしまった。
ハーゲンダッツはバニラやストロベリーで、チョコ系がなかった。
貴子はチョコ好きである。
ついでに、洗濯用洗剤も探す。
1回分が1袋になったものが、20円で販売されていた。
良心的っ。
さすが市立病院っ。
貧乏性の貴子には、かなり嬉しかった。
ベットに戻り、アイスを食べる。
120円ならまぁまぁかな。
相変わらずケチな自分に苦笑しつつ、アイスをほおばる。
食べ終えると、洗濯物を持って、コインランドリーに向かった。
洗濯機をまわして、部屋に戻ると、ジョアが置いてあった。
「渡さん、でしたっけ、が置いて行きました」
美子さんが教えてくれた。
えー。
退院しちゃったのぉ。
残念がっていると、看護師さんが入ってきた。
体温測定、血圧・脈拍測定をしようとちょこちょこ来ていたらしい。
「日中ならいつでもいいですよ」
そう言って、体温計と血圧計を置いて行った。
忙しいらしい。
トイレに向かうと、ちょうど渡さんにあった。
ジョアのお礼を言って少し立ち話をした。
もっと話、したかったな。
もらったジョアは、16時半くらいに、もって来たチョコチップクッキーと共にありがたく飲ませてもらった。
乾燥機は2回分回したが、乾ききらず結局3回分まわした。
それでも、洗濯機も含め400円。
安い方だろう。
父親が入院していたときは、もっと高かった気がする。
父親は転々としたが、一番遠い病院のときは持って帰らず病院のコインランドリーを使っていた。
倍以上かかっていたような気がした。
ホント、良心的な病院である。
その後、体温計と血圧計を取りに来た看護師さんに、退院は午前か午後かどちらか聞かれた。
「まだ決まってないんですけど」
退院日までに決めてくれれば良いと愛子先生に言われていたので、特に母親と相談していなかった。
「決まったら教えて下さい」
「はい」
医師は退院が午前になろうと午後になろうとあまり関係ないのかもしれない。
看護師は次の入院患者の受け入れや食事の数など、早めに把握したいのだろう。
すぐ、母親にメールしてみた。
独りでタクシーで帰るつもりだったが、”10時半くらいに着くように行きます”と返信がきた。
父親優先で良いよとメールしたが、面会に来るなと言われているという。
それなら、と、来てもらうことにした。
実は、退院時の荷物は重たいので、家族に持ってもらうように愛子先生に言われていたのだ。
夕飯は、白米、親子煮、白菜のピリ辛和え、焼きナス、結び湯葉と水菜のおすまし。
病室に戻って、カマ、ヘム鉄、ミヤBM(整腸剤)、シナール(ビタミンC)1包、を飲んだ。
夜はテレビを観たり、ラジオを聴いたりして過ごした。
いつの間にかうたた寝していて、本格的に寝ようと思ったら、なかなか寝付けなかった。
それでも0時くらいには深い眠りに落ちた。




