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思わぬ解説講義

診察を終え、ベットに戻って直人に結果をメールした。

シャワーや診察で疲れたのか、そのまま眠ってしまった。

昼食アナウンスで目覚めた。


昼食は、白米、白身魚のソテー、バナナ、きゅうりの和え物、小松菜と豚肉の煮物。

食べながら、限度額認定証の話になった。

「看護師さんから、申請するように言われたんだけど、やり方わかんなくて。どういうものかもよくわからないし」

貴子は、自身の限度額認定証の申請はこの前初めてやったので、やり方を教えてあげた。

芋づる式に色々聞かれ、各制度等も解説する。

「何でそんなに詳しいんですか?医療関係者ですか?」

織田さんに聞かれ、職業がバレた。

別に隠していたわけではなかったが。


各制度については、医療関係者全員が知っているわけではない。

貴子は行政書士の資格も持っていたので、個人的に興味があった。

もっとも、医療関係者なら、レセプト請求で保険になじみがあるので理解しやすい。

かかった医療費の、3割以下(各個人によって負担割合が異なる)は各個人が負担するが、それ以外は保険機関が負担する。

医療機関が保険機関に残りの額を請求することを、レセプト請求という。


限度額認定証とは、提示すると限度額以上の医療費を請求されない証明書のようなものだ。

事前に、その個人の加入している保険機関に申請することで交付してもらえる。

貴子の場合は、株式会社の正社員なので、社会保険。健康保険協会に申請することになる。

全国健康保険協会のHP(http://www.kyoukaikenpo.or.jp/1.html)から、各都道府県支部のページの限度額認定証申請を探すと、申請の仕方が書いてある。

貴子は、申請用紙をダウンロードして印刷し、記入すべきところは記入し、保険証のコピーを同封し郵送して申請した。

1週間かからず、認定証が郵送されてきた。

国民健康保険の人は、役場に申請することになる。

貴子は父親の入院のときは、役場に赴いて用紙をもらってその場で記入して申請し、その場でもらえた。


貴子は社会保険で、3割負担である。

医療費が総額300万円なら、自己負担額は90万円である。

限度額認定証がないと、90万円一度は払わなくてはならない。

高額療養費という制度があって、限度額以上払った分は後日戻ってくるが、レセプト請求して初めて保険期間側が知るので、還付されるのに3ヶ月くらいかかるのが普通だ。

限度額認定証を持っていると、その作業を先にしてもらえる。

つまり、限度額以上払わなくて良いのだ。

手術となると、限度額以上になることが多いので、手術する場合は認定証を交付してもらっておくと良いだろう。

ちなみに、限度額は、収入によって異なるが、8万とか15万とかのようだ。

限度額の制度は1医療機関で考えるので、病院と薬局は別の医療機関と考えられてしまう。

ガンの患者だと薬局での支払いも高額になるが、薬局でも限度額まで払わなくてはならない。

高額療養費の制度で還付されるが、3ヵ月後くらいになるので、ガンの患者は特にかかりつけ薬局を持っていた方がいいだろう。

薬局を複数使っていると、各薬局で限度額まで払わなくてはならないからだ。

もっとも、そんなケースはまずないだろうが。


「年間に支払った金額が10万超えたら、確定申告して下さいね」

貴子は誰ともなく教えた。

会社員の場合、会社で年末調整してもらえることがほとんどだが、医療費は別に各個人で確定申告することが必要になる。

確定申告は、1年の限度額を超えた額を還付してもらえる制度、と考えるとわかりやすいかもしれない。


貴子は民間の保険に入っていて、その保険から支給を受けられるので年間10万超えそうになかったが、実際いくらもらえるのかわからなかったので、領収書はちゃんととってあった。

もらえるものはもらうもんね。

そういうところは(も?)、しっかりしていた。

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