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手術後2日夕飯まで

卵巣嚢腫の手術後、2日の夕飯までの様子です。

早朝5時ごろ一度目が覚めたが、6時25分まで寝ていた。

看護師さんの「おはようございまーす」との声で目覚めた。

いつものように体温、血圧、脈拍を測定する。

体温は36度2分。

平熱に下がっていた。

看護師が退室すると、マウスピースを外して洗い、昨夜できなかった歯周病予防のリンスとブラッシングをした。

洗顔して日焼け止めも塗る。

日焼け止めは365日、貴子の朝の日課である。

それなりに体は動くので、病室入り口に4つ並んでおいてあるロッカーのうち貴子のロッカーからキャリーバックを取り出し、中からお菓子を取り出しておいた。

あとで食べようっと。

病院で出される食事だけでは、足りそうにない。

あと、喉の痛みが気になったのだ。

お気に入りののど飴をなめてみた。

貴子は風邪の場合、たいてい、喉の違和感から始まった。

お気に入りのど飴だけで違和感が治まることも多かった。


洗濯物はキャリーバックに入れ、ロッカーに戻した。

朝食アナウンスが流れ、食堂に向かった。

全粥、白菜のシーザー和え、ほうれん草のお味噌汁、千草焼き、牛乳で、牛乳は残した。

朝食を終え、看護師の了解を得ていたので薬を飲んだ。

市販で買っているヘム鉄と、職場から持ってきた酸化マグネシウムである。

恐る恐る鼻をかんでみたが、かめた。

お腹に傷があるとお腹に力が入らない。

まだ咳やくしゃみは無理そうだった。


しばらくすると、部屋の清掃に看護師二人が入ってきた。

部屋を出ると椅子が3つ並べられていた。

初めて同室の人をまともに見た。

どちらともなく、話しかけ、軽く情報交換をした。

2人とも貴子より若そうだった。

掃除は5分ほどで終わった。


9時過ぎに、チラッと見かけたことのある主治医とは違う女医さんに硬膜外麻酔をとってもらった。

痛みは全くなかった。

「もぞっとするかもしれません」と言われ、”もぞっ”っとしたような気もした。

女医さんが出て行き、しばらくすると看護師が温かいタオルを4枚持ってきてくれた。

顔・体用と、おしも用で、色が変えてあった。

点滴にもつながれていないし、硬膜外もなくなって身軽だった。

体を拭いて着替えが終わると、点滴が始まった。

身軽な時間も終了である。

この点滴が終わって、あと1本と、夕方の点滴が終われば、点滴は終了と言われた。

仕方がない。我慢しよう。

点滴しているだけで、気分が病人になるから不思議だ。


暇になったので、点滴台を押してコインランドリーに行ってみた。

1階上の8階にコインランドリーがあった。

洗濯機・乾燥機、共に8台あった。

洗濯機は、45リットル、1回30分で100円。

乾燥機は、1回40分程度で100円だった。

安いなー。

父親が他の病院に入院したときに、病院のコインランドリーを使ったことがあるが、もっと高かった記憶がある。

洗濯中のおばあちゃんに洗剤はついているのか聞いてみたが、ついていないとのことだった。

患者家族のようだった。


部屋に戻ると、10時40分。

お向かいのベットの患者さん(名前が見えて、織田さんと知る)が手術に行くところだった。

私も一昨日のこのくらいの時間に手術に行ったんだなー。

2日しか経っていないのに、もう遠い昔の話のように思える。

体温、血圧、脈拍測定があったが、正常だった。

聴診器でお腹の音を聞かれた。

便通がないからだろうか。

でも、「動いてますね」と言っていた。

今年の秋口くらいまでは便秘薬なんて飲んだこともなかったのに、最近は重度の便秘である。

1日3回で便秘薬を飲んでいた。

お腹は貴子にも聞こえるぐらいゴロゴロ鳴っていて動きは良いはずなのに、便が硬くて動かないようだった。

きっと、今もそんな感じなんだろう。

傷のところの出血の確認もした。

手術で、4箇所切開された。

おへそ、下の方、左2箇所。

下の傷が一番大きかった。

出血のある部分は、マジックで丸に囲んでいた。

今のところは、まだおへそのところの1箇所だけだった。


昼食アナウンスまでは、のど飴をなめつつ、ベットに寝転がって日記を書いたりラジオを聴いたりしていた。

ウォークマンを持って来て良かった。

ラジオなら、向き関係なく聴けるし、何よりもお金がかからない。

テレビカードは1枚1000円でかなりの時間使えるようで、安かったが、やはりかかるものはかかるものだ。

テレビカードの余った分は、返金される。

貴子はできるだけお金を使わないようにするタイプなので、できるだけテレビカードは使いたくなかった。


昼食は、麦ご飯、もずくとえのきの酢の物、パスタサラダ鶏肉の蜂蜜焼き。

今回から、お粥ではなく普通のご飯にしてもらっていた。


13時過ぎに、織田さんが手術から戻ってきた。

術後すぐなのに、家族と普通に会話していた。

私は結構グッタリしていたような。

人によって違うのかもしれない。


看護師さんが入ってきて、夕方の点滴を早めに始めてくれた。

「終わったら、ナースコールで教えて下さい」

「はい」

やったー。

ナースコール押せるっ。

貴子は今まで1度もナースコールを押したことがなかった。

救急車に乗ってみたい、と思うのと同じような感じで、ナースコールは押してみたかった。

「どうされました?」と、優しい声で心配されたい。

よし。ナースコール押すぞ。


「点滴、終わってますね」

ふと気づくと、看護師が立っている。

寝てしまっていたようだ。

…ナースコール…。

はぁ。

押せるチャンスだったのに。

看護師は、点滴を外し、点滴用の針も抜いてくれた。

これで貴子に刺さっているものは一切なくなった。

お腹の傷も、小さいのでテープで貼られているだけだ。


15時ごろ、愛子先生が織田さんの様子をみに来た。

その後、貴子のところに来て、便通がないことを気にしていた。

「もう出るとは思いますが、出なかったら、腸を動かす系の薬を出しましょう」

「はい」

「明日の採血・診察で、結果が良ければ日曜日退院で大丈夫そうです」

「あの。悪性かどうかっていつわかるんですか?」

気になっていたので聞いてみた。

「手術の所見ではまず悪性ではないです。病理検査は1週間くらいかかるんですが、年末年始を挟むので10日くらいかかります。退院の時にはまだわかっていないので、退院後の術後検診のときにお知らせします」

「結局、チョコレート嚢腫、だったんですか?」

卵巣嚢腫はお腹を開けてみないと種類が確定しない。

「そうですね。血液がたまっていました。その可能性が高いと思います」

そう言って、出て行った。

そうか。

病理検査の結果が出ないと、確定しないのね。

血液がたまっているタイプ、かつ、良性、がチョコレート嚢腫、なんだろう。


主治医が出て行って、すぐ売店に向かった。

腸を刺激するタイプの下剤は、何となく気が引ける。

お腹が痛くなりそうで嫌なのだ。

コーヒー飲もう。

貴子は、便がたまっているときは、コーヒーを飲んだり、甘いものを食べたり、ヨーグルトを食べたり、生の牛乳を飲んだり、食事を多めに食べてお腹いっぱいにしたりすると、便通があった。

温かいペットボトルのカフェオレを買って、持参したチョコクッキーを食べ、また酸化マグネシウムを飲んだ。

1時間ほどすると、豆粒のような便が5粒くらい出た。


17時半くらいに、看護師が、体温、血圧、脈拍を測定に来た。

背中の出血がないかチェックされた。

硬膜外を外した後、出血してないかの確認のようだ。

出血はしていないようだった。

看護師は、腹腔鏡手術はガスをお腹に入れて膨らませて手術をするのだが、そのガスは肩から抜けて行く、と教えてくれた。

昨日左肩が痛かったのは、そのせいかもしれない。

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