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いよいよ入院

入院前日から入院までの様子です。

入院前日になっても、全くと言っていいほど実感はなかった。

うーん。

私、明日入院するんだよね。。。

入院の荷物もまとめてあるし、あとは明日病院に行くだけだ。

明日は、大塚が自宅近くで貴子を拾って職場まで一緒に行くことになっている。

準備は万全、なんだけどなー。

いくら入院のことを考えても、実感が湧いてこなかった。

貴子を知り尽くしている直人は、最後までお前は実感湧かないよ、と言っていたが。

いつものように仕事をこなし、帰宅した。


実感は湧かないものの、やるべきことはやっていた。

入院前夜の入浴時には、毛を剃ると決めていた。

貴子は元々毛が濃い。

先祖返り、と他人に指摘される前に自分から自虐的に言っていた。

やはり女性なので、他人から毛が濃いことを指摘されるのは嫌だったのだ。

父も母も毛は薄い方なのに。。。

悪いところしか似ない、と子供の頃はぼやいていた。


全身を見られれば、バレるが、やはり身だしなみ。

二の腕と膝下の毛、顔の産毛を剃った。

明日からはすっぴんだし。

明日職場にすっぴんで行くのは気が引けたが、最近はマスクをしているのであまりわからないだろう。


前夜は早めに寝るつもりだったが、なんだかんだで、就寝は0時近くになってしまった。

翌朝は少し早めに目覚ましをセットしておいた。

昼食は病院でとるためお弁当を作る必要がなく時間的余裕はあったが、大塚と近くで待ち合わせしているため、遅れるのは申し訳ない。

母親もいつもより早く起きてきた。

いつもは貴子が朝食を作り終わった頃に、母親は起きてくる。

今はすっかり朝食作りは娘任せだ。


いつもより5分ほど早く家を出る。

大塚と待ち合わせをしているところまで荷物を持って歩いて行かないといけないし、人を待たせるより待った方が良いタイプだ。

キャリーバックをゴロゴロ転がし、スポーツバックを肩にかけて家を出た。


待ち合わせ場所の信用金庫駐車場に着くと、大塚はもう来ていた。

「おはようございます。待った??」

「おはようございます。全然。今来たところです。荷物、意外と少ないですね」

大塚はトランクを開けながら、荷物を見た。

「そう?私としては、意外と多くなっちゃったって感じだけどね~」

助手席に乗り込み、職場に同伴出勤した。

ミスチルファンの大塚は、車の中でもミスチルだった。


荷物は休憩室に置き、普通に仕事をこなした。

12時半に母親が到着した。

「まだ終わりそうにないから、そこに座って雑誌でも読んでて」

到着した母親に薬局スタッフの紹介をして、邪魔にならないように一番端に座ってもらった。

薬局内には、患者用に地方新聞、スポーツ新聞、週刊誌、健康雑誌等が用意してあり退屈はしないだろう。

途中、大塚が病院に様子を見に行った。

門前の診察が終われば薬局スタッフの休憩時間になるので、頃合を見て大塚か貴子が様子を見に行っていた。

「あと、3人ですって。3人なら、何とかなるので。紺野さん、良かったら…」

酒井もうなずく。

「じゃぁ…。申し訳ないですけど」

休憩室に引っ込み、タクシーを呼び、着替えた。

二人に挨拶をして、邪魔にならないよう薬局の外に出てタクシーを待つ。

12月だが、晴れていたので心地良い気温だった。

程なくしてタクシーが来た。

荷物をトランクに入れ、母親と2人で乗り込み、市立病院に向かった。


いざ。


いよいよ入院である。

相変わらず実感はなかった。



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