Ex.3 査定・1
書き上げました!今回は短めです。これくらいでもいいよね?ね?(チラッ
「朝か・・・」
とある古びた宿・・・よく言えば年季の入った宿の一室で、青年がベッドから起き上がる。左目が眼帯で塞がれた青年は、窓から見える太陽を忌々しそうに睨むと、諦めたように立ち上がる。
青年は壁に掛けてあった真っ黒いフード付きのコートに袖を通し、その隣にあるテーブルに置かれていた濃紺の鞘に包まれた2メートル程の巨大な剣を背負う。そして、剣の隣にあった大型のナイフを掴み、自然な動作で
「アルー。起きてるかー?」
扉を開けて入ってきた青年に投擲した。
投擲されたナイフは入ってきた青年の眉間を正確に捉え、軽い動作で投げられたとは思えないスピードで一直線に進む。ナイフは青年の眉間突き刺さる・・・事はなく、あと数センチというところで速度を急に失い、落下する。まるで、見えない壁に当たったかのように。
「あっぶね!!?お前今殺す気だったろ!?だいたい、普通は人が訪ねてきたときってのは歓迎するもんだろ!?」
入ってきた青年はその顔・・・糸のように細い目で薄く笑っている・・・に冷や汗を浮かべながら、アルと呼んだ青年に向かって叫んだ。しかし、アルはそんなことは意に介さず淡々と切り返す。
「やかましい。いつも面倒事を一緒に引き連れてくる奴を歓迎すると思うか?レックス」
アルは再びナイフを手に取ると、先ほどとは比べものにならない速度でそれを投げる。だが、それも最初と同じように下へ落ちた。
「だーかーらやめろって!!それに毎回持ってきてねぇし!だいたい、今回の゛面倒事゛ってのはお前が原因だからな!!!」
「何・・・?」
アルは三本目となるナイフを投げようとしたが、レックスの一言でそれを止める。
「どういう事だ・・・?」
「・・・お前、今日がなんの日か覚えてるか?」
少し呆れたようなレックスの言葉にアルは即答する。
「ギルド登録冒険者の査定最終日だろ?」
「知ってんじゃねぇかよ!!!何でだよ!?何で知ってんのにそんなに余裕なんだよ!?お前まだ今回の査定クリアしてないだろうが!!もしかしてあれか?自分の状況が分かってないってやつか?」
「査定をクリアしないとギルド登録を永久に抹消する・・・冒険者規定第五章の第一項、常識だろ?」
「分かってんのかよ!!!だったら尚更どうしてだよ!?あーもー・・・」
レックスは頭を抱える。しばらくの間そうしていたが、いきなりアルの着ているコートの襟を掴むと、そのまま歩き出した。そうなると必然的にアルは引きずられる格好になる。
「なッ・・・!?おいこらテメェ何しやがる!?」
「うるさい。こうなりゃ意地でも査定受けさしてやる」
レックスはそう言うと、アルを引きずりながら宿をでる。そしてそのまま2人は一瞬で姿を消した。
▽▲▽▲▽▲▽
━━━2人が宿からでる少し前。
「ここが・・・」
ギルドの前に1人の女性が立っていた。流れるような銀髪が特徴的なその女性はギルドの入り口をじっと見つめている。
「ここにあの人が・・・」
彼女は意を決したように呟くと、ギルドの中に入っていった。
どうでしたか?え?いつにも増して駄文だった?ハハッ、自覚してます・・・。
さて、いつもの台詞を言って締めるとしますか。
感想・誤字脱字の指摘など、どんどん送ってください。あ、それと出来れば評価していただけると作者が喜び庭駆け回ります。でわでわ。
(8/18)行間を少なくして、場面の変わり目に▽▲▽▲▽▲▽を入れました。