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さらば、人生よ・・・
敵艦からの砲撃が始まった。
私が狙うのは駆逐艦だ。相手に大きな損害を与えられるわけではないが、
味方の役にはなるだろう。
そんなことを考えている時だった。味方の零戦が火を噴いて落ちていった。
しかし、助けることなど不可能だ。私があいつのためにできることは、
特攻を成功させることだけだ。
しかし、25番(250kgの爆弾)を抱え全速力を出している愛機はすでに悲鳴を上げている。
「あと3km、もってくれよ・・・」
そういって私はフットバーを踏み込んだ。
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敵艦までの距離はもう2kmを切っている。
5
私は家族の写真を手に取る。
4
私は写真を握りしめる。
3
私は自分の人生を恨んだ。
2
私は無線機を手に取る。
1
我、駆逐艦ニ突入セリ