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はちみつみたいに甘いキス

 私の名前はミリカ。

 フランドール学園2回生で百合キス同好会の部長をしている。男子禁制の花園『百合キス同好会』では女の子同士のキスが日常的に行われていた。

 そんな百合キス同好会に新たなメンバーが加わった!

 それは、1年生の後輩ちゃんだ。後輩ちゃんは超絶美少女で成績優秀で運動神経抜群なスーパーガールなのだ! その可愛さから瞬く間に学園中に噂が広がり、ファンクラブまでできるほど人気者となった。そして、ついに彼女は入部してしまった。私の目の前にいるこの子がその本人なのだ。

「よろしくお願いします」

 ペコリと頭を下げる後輩ちゃん。可愛い。思わず頭を撫でてしまう。サラサラしてて気持ちいい。ずっと触っていたい。

 私の手を振り払うことなく受け入れてくれる後輩ちゃん。目を細めて嬉しそうだ。猫みたいで可愛い。もっと撫でよう。

 あぁ……癒されるぅ〜。このまま永遠に撫でていたい。

「センパイ……はやく活動……百合キスを始めたいです!」

後輩ちゃんが恥ずかしそうにもじもじしながら上目遣いをしてきた。うっ! これは破壊力が凄まじすぎる! でも、ここで負けたらダメだ! 心を無にするんだ!

「わかったよ……」

 私は後輩ちゃんの手を引いて部室の奥にあるベッドへと連れていく。

 そして、ベッドの上に押し倒した。

見つめ合う私たち。甘い雰囲気が流れる。

 そっと顔を近づけると、後輩ちゃんが瞳を閉じる。長いまつ毛が小さく震えている。綺麗な桜色の唇が半開きになっている。

「後輩ちゃん……んちゅ♡」

「せんぱい……んむっ!? はふっ♡ れろぉ……ちゅぱ♡」

 私たちは何度も何度も舌を絡め合いながら唾液を交換し合った。互いの口の中でクチュクチュという音が響き渡る。

 息継ぎのために一度口を離すと銀色の糸が伸びてプツンと切れた。

 熱い吐息がかかる距離のまま囁くように話しかける。

「ねぇ後輩ちゃん……脱いで?」

「なんで脱ぐ必要なんかあるんですか?百合キス同好会ですよね?キスより先をするんですか?私はキスをしたいだけなので」

「そうよね……後輩ちゃんが可愛すぎたからつい襲っちゃったわ。ごめんなさい」

 私は素直に謝って後輩ちゃんから離れた。ちょっと暴走したけど、なんとか抑えることができたようだ。危ないところだった。

「えぇー……そうなんですか……。ヘンタイですね……センパイ」

 ジト目の視線が痛い。でも、そんな冷たい視線すら愛おしいと思ってしまう私がいる。重症かもしれない。

でも仕方がないじゃない! こんなに可愛い子がいたら誰だって襲いたくなるはずだ! うん!きっとそうだ!

「ねぇ後輩ちゃん……もっかいキスしよ?」

「いいですよ……んっ」

 再び顔を寄せ合って濃厚なキスを交わす。今度は優しく抱きしめあいながら。

 私たちはしばらくお互いを求めあった。

 そして、ようやく満足したところでゆっくりと離れた。

 二人の間にできた透明な橋がぷつりと切れる。それが名残惜しかった。

「じゃあ、今日はこれくらいにしておきましょうか」

「はい!また明日来ます!」

 こうして今日の活動は終わ……らない。私はこれから128人の部員たちと順番に百合キスをする。全ての部員は毎日部長の私とキスをする。それがこの同好会の活動だ。後輩ちゃんが帰った後、私は部員を順番に招き入れ熱い接吻をかわすのだ。

 この学校のありとあらゆる美少女が私と唇を重ねる。それも毎日だ。

 最高じゃないか! 私の学校生活は薔薇色……いや!百合色に染まっている!

「それでは皆さん、始めましょっか♪」

『はい!』

 みんな元気よく返事をしてベッドの上に登ってくる。そして、全員が私を押し倒してキスをしてくる。

 私は一人一人のキスを受け入れて、情熱的なキスを返していく。

「先輩!好きです!んちゅ♡」

「私も好き!ちゅっ♡」

「大好き!んっ♡」

「ミリカ様あぁ〜幸せ〜!もっと激しくして!あっ!」

「はいはい。わかったから落ち着いて」

「もっと強くしていいんですよ?ほらっ!」

「わかったから……」

 私はみんなの欲望を全て受け止めてあげる。百合キスこそが至高であり究極なのだ。

 私はこの幸せな時間を満喫する。

 さぁ! もっと百合キスしよう!


〜完〜

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