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せかぼくラジオ第9回-ゲスト アスタロト

さすがに謎のサブメインキャラだけあって、ラジオにしてはちょっと長めです。

ダンタリオン「ぼくの」


忍「わたしの」


秋葉「せかぼくラジオ第9回……って、お前はぼくキャラじゃない。オープニングが毎回ブレブレすぎだよ!」


ダンタリオン(以下「ダ)「アドリブという名の素晴らしいスキルで毎回進行してるんだ、文句言うな」


司「それってつまり毎回何も考えてないということですよね」


秋葉「大体、僕って一人称使うのオレたちの中にいないし」


忍「わたしを使うのは私だけなので協力したけど」


ダ「それを言うとタイトルの謎について言及しなければならないから、ちょっと置いておけ」


秋葉「タイトル…」→終わる世界と狭間の僕ら


秋葉「……メインキャラに『僕』がいないのに僕らになってる―――――……」


忍・司「……(今頃気づいたのか)」


忍「そこはね、ちゃんと意味があるから。そうだ、今日は僕一人称のヒトを呼んではどうでしょう」


ダ「あーゲストな。僕って誰がいる?」


司「浅井、清明さん、エシェル、アスタロトさん」


ダ「却下だ」


秋葉「好き嫌い言ってるとラジオですることなくなるだろ!」


ダ「ふざけんなよ? 絡みがないヤツは呼びづらいしあったらあったでそんなのとかどういうことなんだよ」


秋葉「オレが聞きたいわ」


忍「公爵はエシェル忌避みたいになってるのはわかるけど、アスタロトさんならいいんじゃ」


ダ「どうせここの館のどこかにいるんだから、そんな近いやつは呼ばなくていい」


秋葉「でもアスタロトさんて謎が多すぎて、今こそゲストに呼んで裏話聞くチャンスじゃないか?」


ダ「オレが応えてやるから言ってみろ」


司「そこまで呼びたくないんですか」


忍「仲が悪いわけでもないのにね」


ダ「魔界の貴族に仲がいいも悪いもないの。派閥作るやつもいるけど基本、オレらはつるまない派」


忍「じゃ、聞きます。アスタロトさんの好きな食事ってなんですか」


ダ「オレが知るか! もっと謎っぽいだろ、この場合!」


忍「応えてくれるって言ったのに……」


秋葉「気になるなら本人に聞こうな」


忍「本人に聞くほどには気にならないんだよ」


司「……突き詰めると混乱しそうな行動原理だな」


秋葉「じゃ、オレー。アスタロトさんて魔界だとどの辺に住んでんの?」


ダ「本人に聞け―!!!」


司「秋葉、どの辺か言われてもそもそも魔界全図が不明だからわからないんじゃないのか?」


秋葉「そっか、そこからか」


忍「そういえば作者のリアル友人が『アスタロトさんてダンタリオンの家に一緒に住んでるじゃない』って言ってたけど」


ダ「大いなる誤解だ。一緒に住んでるんじゃなく勝手に一室拠点にされてるだけで普段は全く行き来もない」


秋葉「そもそもここ、お前の家じゃなくて魔界の大使館だしな」


忍「某大国家の大使館をまっさきに確保しただけあって部屋数も多いし」


司「確かに『家に住んでいる』というより滞在している、が正しい気がする」


秋葉「あ、そういう下りもなかったか? 高級ホテルに滞在すればいいとかなんとか……」


忍「本編の話だっけ?」


司「話が短編季節話、ラジオにまで散っていて混線しているな」


ダ「本編だよ。魔界の貴族だから資金は潤沢にあるしな。あいつはそれはもうやっていて『飽きた』と言っていた」


忍「高級ホテルに長期滞在……」


秋葉「ちょっと羨ましい」


忍「でも私だったら、ホテルよりマンションの方が自分の時間がより自由に使えて、気楽かなって思う」


司「ルームサービスなんかは楽だと思うけどな」


ダ「ちょっと高級だろうが何だろうが、あいつがマンションに住んでたら違和感だろうが」


一同「……(そうかもしれない)」


忍「でもきっと高級マンションだからご近所づきあいとかはないやつだよね」


秋葉「想像しているだけなのに、どんどん謎が深まっていく……呼ばないならもっと有益な感じの!」


ダ「いくらでもあるけどなぁ……お前、それ聞いたらビビらない?」


秋葉「……どういう意味だよ。なんでオレだけピンポイントに聞かれるの?」


忍・司「……(なんとなくわかる)」


秋葉「オレじゃなくて、リスナーにわかりやすいやつ」


忍「本来の趣旨に秋葉が正しく修正した!」


秋葉「なんで驚くんだよ……」


ダ「じゃああれだな。人間界ふらふらしてたそうですが、どこで何してるんですか、みたいな」


司「あぁ、それは本編とも関係ないし、いいのでは」


秋葉「旅行じゃないの?」


ダ「それもある。だがしかし、あいつが居を構えているのは今は不自由になりつつある旧自由の国、大国家」


秋葉「えぇ!?」


司「居を構えているということはまさか定住を?」


ダ「そうだなー他にもアフリカの方で悪魔をまとめてる貴族もいるし、意外とあちこち散ってはいるんだ。けど、あいつの場合はふつーに人間面して暮らしてたりするからなぁ」


秋葉「初耳!!!」


司「だから人間界の事情にも妙に詳しいのか……」


ダ「そこらへんは知らんけど。確か郊外に邸宅があって、そこに配下のネビロスとかと住んでたような」


忍「郊外かー都会ど真ん中じゃなくて静かなところで暮らすっていうのは、ちょっとわかるかな」


秋葉「わからないんだけど、全然想像つかないんだけど、そもそも人間として暮らすってどういうこと? 年も取らないからなんか問題ありそうだし、住民登録とかは?」


ダ「お前な……海外の登録システムなんてお粗末なもんだぞ。住民票のほかに、歴代の経緯を追える戸籍制度がある国は日本、台湾、韓国くらいだし。日本の奴らめんどくさいとか思ってるみたいだけど、最寄りの役所で国家証明がもらえる国なんて超珍しいの知らないだろ。身分制度としては世界一優れていると言われていたこともあった。逆に住民登録の方は偽装しやすいし、遡るにも限界があるから犯罪も追いづらい」


秋葉「……そうなんだ……めんどくさいって言うか用がないから、存在の意味すらわからんかったよ」


忍「自国のことなんて意外と知らないものだよね」


司「そうするとアスタロトさんは住民登録の情報も持っている、ということですか?」


ダ「…………………知らねー」


秋葉「話が盛り上がってきたところでそれか」


ダ「オレ、なんであいつの話してんだろうな。気になることがあったら本人に聞けばいいだろ」


忍「今の発言にデジャヴを感じた」


司「本人に聞くほどではないの域を脱してむしろ聞いてもいいのかが謎なレベルになってるぞ」


秋葉「聞いても今の世界じゃ意味ないしなぁ」


ダ「オレが知ってるのはコーヒーより紅茶派だってことだよ。あと、犬より猫っぽいよな」


秋葉「そんなことはオレでも知ってるんだよ。猫っぽいはただの個人的な感想!」


ダ「もういいだろ。そもそもあいつがいいやつとか、好感度高いとか思ってる段階でお前らはすでにあいつの手中にあるようなものなんだよ!」


忍「公爵、今のタイミングでそれ言われてもひがみか逆切れにしか聞こえません」


司「逆切れだろ」


秋葉「そんな具体的にどうとか思ったことないけど、いい人だとは思ってる」


ダ「お前らのような奴は、一生謎に埋もれて謎まみれで生きていけ!!」



なぜか逆切れされて終了。そしてゲストが姿を現さない異例の回となった……



余談。


ダ「忍、これアスタロトに渡しといてくれるか?」

忍「? なんですか? これ」

ダ「ゲスト用の粗品」

秋葉「……そんなものあったのか……ていうか、自分で渡せよ。同じ邸内にいるんだから」

ダ「そこは察しろ」



忍「というわけで粗品だそうです」

アスタロト「ボクのいないところで勝手にゲストにされて粗品とは……うん、本当に粗品だね」


‐粗品はダンタリオンのサイン付きブロマイドだった……!

アスタロトは振り返りもせずに、フォトフレームごと片手でぽいっとスローイン。

ゴミ箱にシュートされた。


忍「……。もったいない精神」

アスタロト「欲しいの?」

忍「フォトフレーム、結構いいの使われてたので」

アスタロト「じゃああげるよ。有効活用してね」


日本人はエコである。

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