プロローグ 「私が思うに...」
二度目の投稿でわくわくしています。今回は華恋が残した文章の一部分です。楽しんでください!
私が思うに、このゲームは犯罪者に向けての警告であり、改心してくれ‼というメッセージだと思うんです。あ、申し遅れました。私は城野華恋と申します。私はこのゲームの経験者としてこの世の中の犯罪者達に伝えたいと思い、この日記を残す決心をしました。私はこのゲームの生き残りになり、犯罪者にもなってしまいました。これは、昔の私に対しての警告でもあるかもしれません。あの日私はどうして私の警告を無視してしまったのだろう...無視していなければこんなことする必要もなかったのに。いや、こうなることは避けられなかったでしょう。今私がこうして書いているのが何よりの証拠です。きっとこの運命はずっと続いていくでしょう。
さて私が参加したこのゲームで550人以上の仲間が亡くなられました。私はその人たちを助けることが出来ずに、ただゲームに勝つだけで何も出来ませんでした。私も犯罪者で殺人鬼です。今私が生きている意味がまるで分かりません。やはり私はこの世の役には立たないのでしょう。大変苦しいですが、今こそ生を断つ時です。それでは、次...
「華恋!ご飯出来たわよ!」
...ああ、お母さん。今思えば私はいつもお母さんに邪魔されてきたな。でも、これだけは邪魔させない。
「は~い!お母さん今行くよ。」
「何時私は解放されるのかな?」
そんな言葉をこぼした彼女の瞳には綺麗な涙が溢れ出していた。それはまるであのときの彼女のようであった。しかし、もう戻っては来ないだろう。
そう、これはゲームに巻き込まれた一人の少女の話である。
次からはいよいよ本編です。次話も楽しみにしていてください。それではまた...