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火の試練!


「いやー改めて見ると凄いな。」

「よっへ!あついあつい!」


勢いでリンセも連れてきてしまったがもし何かあった時、一番身軽に動けるのはリンセだ。闘技場を守りに行けといけばすぐにでも飛んでいける機動力を持ち、ここで何か起きても俺と一緒ならリンセの破壊力を十分に生かせる。だが初めて見る光景に興奮を隠せていないようだが。煮えたぎるような灼熱のマグマが火口でうごめいている。そしてその上に浮かぶ浮島。そこに火の試練がある。


「じゃあ行くか。あの浮島まで飛んでくれ。」

「ん!」


再びリンセに捕まり浮島へとたどり着く。


「えっと汝、我の力を求める者よ。燭台の火を消したまえ。さすれば我が力、貸し与えん。火を消せば火山は噴火しお前もろともミカトレア地方をマグマが襲う。さぁ火を消し我が力を手に入れよ。変わりはないな。ウォータースフィア。」


水の球体を作り出し、それを燭台の火へとぶつける。だが火に水が触れると一瞬で水の弾は蒸発してしまった。


「ふむ。もっかいウォータースフィア。」


今度は両手で持つような形でバスケットボール程の球体を作り出す。自分の手に触れている事で魔術はより強くなる。そのまま火を包み込む。だが水の中で火は燃え続け一瞬にして水の球体が熱くなり俺は維持出来なくなり魔術を解除してしまう。


「結構な熱量だな。う~む。大量の水で押し流すってのも一つの手だが・・・。下のマグマに大量の水が落ちると水蒸気爆発って現象が起きて俺がミカトレア地方を壊滅させることになってしまうな。じゃああれしかないな!ウォータースフィア!」


俺は再度手に持つような形で球体を作るだが今回は直径1メートル程の球体を作り温度を出来るだけ下げるように工夫する。そして中央に空洞を作る用に魔術を操作する。


「これならどうだ!」


俺は中の空洞に燭台を入れて密封する。


「火は燃える物が無いと燃え続けれない。この小さな空間に限りある酸素が燃え尽きれば消えるはずだ。魔術補正とかは無しで頼むぜ!」


異世界ルールとか言われ空気の無い所でも火が燃えるとお手上げだ。俺は目の前の球体の維持に集中する。徐々に球体が熱くなってきているが、さらに魔力を込め温度を冷やしていく。直接触れていないのでそこまで急速に熱くなることは無い。


「これならいけそうだな。あとは我慢比べか。早くしないと俺を捕まえにくる連中が来そうだから早めに頼むぜ!」


じっと魔術の操作に集中していると徐々に火の勢いが落ちていくのが感じられた。


「このままだ。このまま。」

「よっへ!がんばる!」

「おう。任しとけ!」


段々手が痺れてきたが気合いで持ち直す。これはいけそうな気がする。リンセに励まされ気合を入れなおす。そしてついに燭台の火が消えた。


「よっしゃ!」


火が消えても魔術は解いていなかったが目の前の景色が一瞬にして切り替わる。真っ白な世界だ。


「やっと来たか。ようやく二つ目だな。これで俺も氷炎の魔術師だ・・・」

「あーあ・・・やっちまったか・・・」


目の前には体が炎で出来ており仁王立ちしている男性と思われる人物が居た。


「おっと自己紹介がまだだったな。俺は火の精霊。サラマンダーだ。お前は洋平だな。封印を解いてくれたのは感謝する。けどなぁ・・・」

「どうしたんだ?」

「俺らの封印はこの世界で言う俺らを作った神が施してるんだ。そして俺らもまた神を封印してる。俺の封印が解けたから神の封印も解けはしないが一時的に弱まるんだ。するとこの世界にまた干渉してくる。」

「するとこの試練の内容は神が作った物か?」

「そうだ。つまりミカトレア地方を脅威が襲う。」

「でもこの火山はサラマンダーが支配してるとかじゃないのか?」

「そうだ。だから噴火はさせない。だがそれとは別の脅威が火口の中に潜んでる。」

「それがミカトレアを襲う訳か。サラマンダーの力でなんとか出来ないのか?」

「俺は火山の噴火を防ぐので手一杯だ。だから洋平。お前が倒せ。」

「その脅威ってのはなんなんだ?」

「俺もわからん。ただ神の仕業には間違いないから間違いなく強いはずだ。だからお前に火の力を授ける!この力を使い脅威を倒せ!」


俺は目を閉じ火の力を待つ。だが何も起こらない。


「げっ!ウンディーネのやつ霊術やりやがったな。これじゃあ火の力やれねーじゃねーか!」

「どどどどうゆうことだ?」

「あー霊術ってのは魔術より強い力の事で俺ら精霊が特別なやつにしか授けない物なんだ。魔術に比べると格段に強いがその代わり他の属性を扱えない制限がある。」

「なん・・・だと・・・」

「つまりお前は火魔術が使えない!一生だ!」

「ガーン・・・」


俺は目の前が真っ暗になった。憧れてきた火魔法。やっぱり見た目も威力も最高の火。これが使えないだと・・・。俺が膝を付き落ち込んでるとさらに話しかけて来る。


「大丈夫だ。安心しろ。火魔術はやれないが、強化はしてやる事が出来る。」

「強化?」

「水は変化。火は強化。風は操作。土は干渉だ。覚えておけ。では行くぞ!もう時間が無い!」

「え?どうゆうことだってばよ?」


次の瞬間俺の体に熱い物が流れ込んできた。熱い物は俺の体を駆け巡り全身へと行き渡り溶けてなくなる。そして景色が入れ替わる。


「よっへ!よっへ!」

「ん?あぁ大丈夫だ。」


俺の隣にいるリンセが俺の顔を覗き込んできていた。


(おい!急いでそこから離れろ!来るぞ!)


頭の中でサラマンダーの声がする。


「リンセ飛べ!」

「ん!」


リンセも危険を感じていたのか。すぐに俺を抱え飛び上がって行った。すると火口のマグマが急に吹き出し、今まで居た浮島を飲み込んで行った。


「あっぶねーな。リンセ。安全そうな所に降ろしてくれ。」

「ん!」


近くの大きな岩に二人で着地し様子を見る。


(俺は噴火を抑えるので精一杯だ。後は任せる!なんとかしろ!)


サラマンダーの焦った声が聞こえる。俺は徐々に収まる噴火を見て冷や汗を流す。マグマの噴出が収まりそこから現れたのは体がマグマで出来た巨大なトカゲだ。翼があればあれは龍と呼んでもいいのだろう。体長はゆうに10メートルはありそうだ。


「あれが脅威ってやつか。よっしゃ!行くぜ!アイスランス!」


俺が今までと同じように打ったアイスランスは今までとは違い巨大で物凄い速さでトカゲに向かって行き、左の前足を直撃し、粉砕した。


「お、おう・・・」

「よっへ!すごい!」

「これ楽勝なんじゃね?」

(一応神が送ってきた相手だから強いはずなんだけど・・・)



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