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イチャイチャその2

まだまっしぐらじゃなかった。ジグザグマ!

エターナルで飛ぶのも慣れたものだ。最初は気持ち悪かったが、今はそんな状態にはならない。俺もこの世界に少しは慣れてきた証拠なのではないのだろうか。

久しぶりに見るセリーヌの家だ。ちょっとしか離れていないがなかなかに懐かしく感慨深く感じる。セクターと二人で立ち尽くしていると、家の中からガチャガチャと音が聞こえ扉が開かれる。


「洋平!!」「アイヴィ!!」


二人でお互いの名前を呼び駆け出していく。


「待つのにゃアイヴィ!!」


アイヴィの後ろからセリーヌがセブンスネークを装着し追いかけて来るのが見える。


俺とアイヴィが抱き合うと同時にセリーヌのセブンスネークが戦闘状態に入り蛇がこちらに向かって来る。だが俺は力強くアイヴィを抱きしめ離さないように努める。だが俺の後ろからセクターが走って行き俺達の前に出て蛇を素手で迎撃する。


「姐さん。若いもんの恋路を邪魔するのは野暮ってもんだぜ。」

「にゃ~どいつもこいつもいっぺん死んでみるといいのにゃ!!」


親父の心意気に胸を打たれる。今日の親父は最高にかっこいいぜ。親父の背中が大きく見える。セクターは今もセブンスネークを迎撃中だ。セリーヌも顔に笑みを浮かべ遊んでいるような感じがする。


「親父。手伝うぜ。いでよ!ファング!!」


ファングが飛び出しセクターと一緒にセブンスネークを迎撃しに回る。


「ファング。少しの間だけセリーヌを抑えてくれ。」


俺はその場でアイヴィをそっと離し、お互いに顔を見合わせる。周りではセクターとファングがセリーヌを抑えつける戦いの真っ最中だ。


「なんか久しぶりにアイヴィの顔を見た気がするよ。」

「私も久しぶりに見た気がします。」

「そのなんつーか色々ごめんな。」

「いえ、私の方こそご迷惑をかけてしまって。」

「いやアイヴィは悪く無いんだ。自分の気持ちに素直だし。そうゆう所が俺は好きなんだ。」

「洋平・・・」

「俺はもっと強くなるから安心していいよ。ウンディーネの試練も挑戦するしね。これから色々大変な事もあると思うけど一緒に頑張って行こう。」

「はい。」


二人でまた抱きしめ合う。


「そろそろいいかにゃ?」


セリーヌの方を見るとファングもセクターも倒されて山積みにされている。ファングの上にセクター。その上にセリーヌが腕と足を組み。踏ん反り返ってこちらを殺意の目で見ている。


「えぇ。もう終わりました。」

「アイヴィ!さっさと晩御飯の準備に取り掛かるのにゃ!!」


俺はアイヴィの手を引いて家へと向かう


「よーへーは僕の所に来るのにゃ。アイヴィはさっさと行くのにゃ」


反転して一気に優しい声になった。アイヴィは俺の手を惜しむように離しながら家の中へと入って行く。俺はファングとセクターに乗ったセリーヌの元へ行く。


「俺はアイヴィが好きだーーーーーー」

「わかったから少し黙るのにゃ。」

「はい・・・」

「まずアイヴィとよーへーの仲に関してはもう何も言わないのにゃ。一応アイヴィの保護者として言わせれば、本人の気持ちが一番大事なのにゃ。」

「ありがとうございます。」

「でもアイヴィを悲しませるような事をしたら僕が許さないのにゃ。」

「リソワ様にも同じ事を言われました。肝に命じておきます。」

「またあいつと会ったのかにゃ?」

「はい。メルヴィルの森でフォレストラドゥンと戦闘になりまた助けて頂きました。」

「まぁその話は夕食の時でもゆっくりと聞かせてもらうにゃ。それよりもこのゴーレムはなんなのにゃ?」

「えっと迷宮で手に入れました。」

「よーへーの言う事を聞くのかにゃ?」

「はい。まぁ一応・・・」

「それでその胸の石はもしかするとポケットドラゴンかにゃ?」

「ご明察の通りです。」

「ちょっと貸すにゃ。」

「だが断る!!」


俺はファングに手をかけ、ポケットドラゴンの中に仕舞う。急に空中で足場が無くなったのでセリーヌは戸惑いセクターを尻に地面へ落下する。セクターが変な声をあげているが大丈夫なのだろうか。その後セリーヌ追い回され家の中に入りアイヴィの料理の手伝いをする。セリーヌが絡んできそうになったが、アイヴィに「料理中は危険ですので遊ばないでください!」と一喝されると大人しくなってテーブルへと着いた。セクターもお腹をさすりながら家に入りテーブルへ着く。そして何があったか根掘り葉掘りセリーヌの質問攻めだ。俺とアイヴィが料理を持ってテーブルへ行くと話合いもヒートアップし、お酒を交えてのお祝いみたいな感じになってしまった。



次からちょっと期待してもいいのよ

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