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彼女の怒り

女の嫉妬はおそロシア・・・

ドンドンドン!!

部屋の扉を勢いよく叩かれる音で目が覚める。


「ふぁ~い」


眠い目をこすりドアへと向かいドアを開ける。


「あ、ライラさんじゃないですか。おはようございます。どうしたんですか?」

「どうしたんですかじゃないですよ!早くギルドに来てください!!」

「え?なんで??まだ時間には早いよな?」

「いいから早く!!」


俺の腕を掴んで連れて行こうとする。


「わかったわかった。今行くよ。すぐ準備するからちょっと待って。おーいアイヴィ行くぞ~」


と、アイヴィのベッドを見るともぬけの空だ。


「あれアイヴィどっか出掛けたのか?まぁいいや。とりあえず行くか」

「はーやーくー」


俺はライラに腕を捕まれて、そのままギルドへと行くのかと思ったら裏の訓練所に連れていかれた。昇段試験をやる場所だ。時間が早くなったのかなと思い。訓練所の扉を開けて中に入ると、


「あれ、なんでアイヴィがここに・・・」

「洋平何をやった!!??」


セクターが聞いてくる。別に何をしたって言われても。何もしてないし。


「いや、別に何も。」

「じゃあなんでアイヴィがぶち切れてるんだ。今朝早くにアイヴィがギルドに来て昇段試験の試験官をやらせてくれと殴り込んできたんだぞ。何もしてない訳があるか!」

「はぁ?ちょっと待て。マジか。」


アイヴィを見ると仁王立ちで腕を組んでこちらを睨みつけている。こえーよアイヴィ。


「今日の洋平のAランクの試験官をする!アイヴィ・オールエンだ!!」

「いや、知ってるけど。どうしたんだ?昨日の事なら謝るから・・・」

「試験内容は私との一騎打ちだ。私に負けを認めさせる事が出来たら洋平の勝ちとしよう!剣は真剣で構わない!私は木刀を使う!」

「いや、ちょっと待て!マジでやるのか!?親父止めてくれよ!」

「問答無用!ではこちらから行くぞ!火の精霊よ!敵を屠る真紅の業火を!我に力を!力の限り爆発せん!ヴァルナヴァルフレア!」


アイヴィの周りに火の玉。もうあれは火というより業火だが。約30個程浮かび俺に向けて向かって来る。セクターはライラを庇い防御魔術を展開している。俺は左に飛び込み回避するが爆風によって吹き飛ばされる。そして俺の居た位置に次々を爆発が起こり爆風で俺の体の自由を奪い壁へぶつかる。そこへ残りの業火の玉が飛んできて建物の半分を吹き飛ばした。俺はポケットドラゴンから石の家というよりは囲いだが、それを取り出し爆発に備えるがそれもろとも吹き飛ばされてしまう。


「って・・・、おい!アイヴィマジなのか!っておい!」


アイヴィは次の詠唱を始めていた。


「火の精霊よ。今ここに太古の汝が存在を示し、純粋なる穢れなき炎で邪な敵を滅ぼせ。ガルティンゴーズアタラ!」


アイヴィを中心とした炎の渦が広がり。周りの物すべてを消し炭にしていく。俺は外へと逃げ出し石の壁を作り防ごうとするが完全には防げず、所々火傷を負ってしまった。その炎の範囲に訓練場の建物はほぼ全壊。周りの人はセクターの魔術によってなんとか無事だ。


「危ないだろう!他の人を巻き込んだらどうするんだ!」

「まだまだこれからですよ!!」


アイヴィが木刀を持って突っ込んでくる。俺も一応剣を出して迎撃の準備をする。


「もう俺の負けでいいから。止めてくれ!・・・おーい聞こえてますかー」

「何も聞こえません!」


俺とアイヴィの剣が交錯する。つばぜり合いののちお互いに離れて距離を取る。セクターとギルド職員は全員で避難誘導をしている。


「どうしてこんな事になったんだよ!何か言いたい事があるなら言えよ!」

「・・・こ・・・」

「え?なに?」

「ま・・・こ・・・」

「聞こえないよ!はっきり言え!」

「まりこって誰ですかー!!!」

「えーーーーーーー」


アイヴィが突っ込んできた。また激しい打ち合いとなる。

「なんでアイヴィがマリコの事を知ってるんだよ!」

「毎日隣で寝言を聞いてたら嫌でも覚えますよ!何がマリコたんマジ天使ですか!マリコたん可愛いよはぁはぁって意味わかりません!!」

「俺そんな事言ってるのか!?」

「マリコって誰ですか!?」

「それは、その俺が居た世界の人だよ。」

「マリコって洋平のなんなんですか!!?」

「それは・・・言えない・・・」

「何かやましい事でもあるんですか!」

「いや別に無いけど・・・」

「じゃあ言ってくださいよ!」

「俺がちょっと好きな人だ。」

「・・・」


アイヴィの攻撃の手が一瞬緩み。そしてまた


「ふたまたぁぁぁぁっぁああああああ」


激しさを増した。


「違うんだって!ちょっと待て痛い痛い。俺の話を聞けーーー」

「いやー!信じてたのに!!ばかぁぁぁぁ」

「いや、マリコは俺の勝手な片思いっていうかそんなやつで」

「じゃあ私は遊びだったんですかーーーー」

「いや、だから違うんだって。俺の話を聞けーーーー」


激しい打ち合いの中俺は防御で精一杯だ。俺は胡椒爆弾を足元に投げ一旦距離を取る。


「アイヴィ話を聞いてくれ!頼むから」

「・・・火の精霊よ。深淵の爆発を。我に力を。エクス・マギ・ゾーマ」


アイヴィの頭上に作り出された火球が俺に向かって来る。俺は少し後ろに飛ぶ。


「っもう!あの分からず屋の頑固なバカが!ファング!!」


ポケットドラゴンからアイアンゴーレムが飛び出し火球を受け止めその後の爆発も一手に引き受ける。俺は昨日アイアンゴーレムと相談をしてファングと名付ける事にした。牙は無いが、俺の牙になってほしいと願いを込めた。アイアンゴーレムの頭を超えるようにジャンプをして爆風の煙に紛れアイヴィに接近を試みる。アイヴィは魔術の爆発を見てそれを物ともせずに突っ込んでくる俺に驚きを隠せず剣で受け止める。


「なんで・・・。私の中でも上位魔術なのに無傷なんて・・・」

「いい加減俺の話を聞け!行くぞファング!こいつを黙らせろ!!」


煙の中からファングが姿を現す。そして俺とファングのアイヴィ攻略が始まる。



次回アイヴィ変形合体がしーんがしーんw

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