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古代兵器の盾!!

翌日から俺の特訓は熾烈を極めた。まず最初に基本の形の練習。その後アイヴィと乱取り。その後に連携を取る為にセリーヌVS俺とアイヴィ。これを午前中にみっちりやる。そして午後は俺の授業。そろそろ話すネタが尽きてきた。午後の授業の時間が長い。休憩が無いのだ。以前の倍程の時間俺は授業をしている。盗賊に俺が襲われて死んでもいいように今のうちに教われるだけ教わるんだと。死ぬことを前提にしないで欲しい。さらに夕食後に本を読む。この家にあるのを片っ端から読んでいる。以前読んだ本でも今読み返すと新たな発見があってなかなか面白い。その後創造をして寝る。実にハードだ。読書と創造は強制ではないのだが、部屋でゴロゴロしてるとセリーヌに怒られる。たまに夜もセリーヌと二人で特訓をする。なので読書と創造をして現実逃避をする。やはり趣味は大事にしたい。


「よーへー早く授業を始めるのにゃ」

「まだ俺は食事中だぞ!」


ある日の昼食を食べていた時セリーヌに急かされる。


「よーへーの世界の話は面白いのにゃ。もう何百年と生きてきたが、今は非常に楽しみな時間なのにゃ。死ぬ前に全部吐き出すのにゃ」

「なんで死ぬことが前提なんだよ」

「もうすぐ3週間経つのにゃ。そしたらよーへー達が帰ってくるまで暇なのにゃ」

「リソワ様にでも遊びに来てもらえばいいじゃないか」

「あいつは嫌いにゃ~~」


今日も実に平和である。俺の授業のネタがそろそろ尽きてきたので今日は趣向を変えるとしよう。


「では今日の授業のタイトルを発表します!教えてセリーヌせんせ~のコーナー!」


俺は一人で拍手をする。アイヴィもなんとなく拍手だ。


「よーへーの時間なのにゃ~」

「ちょっと最近忙しくて聞きたい事が沢山溜まってるんですよ。」

「まぁしょうがないのにゃ。それはアイヴィも一緒に居ていい事なのかにゃ?」

「まぁそこら辺は考えるんで大丈夫です。」

「余り昔の事は聞かないで欲しいのにゃ」


俺は自分の部屋から一つの盾と古代兵器辞典を持ってきた。


「この盾なんですけど、何かわかりますか?知り合いの商人から貰ったんですけど、古代兵器っぽいんですよ。辞典にも書いてあると思ったんですが、どれなのかなと。」


俺はハクさんから貰った盾を見せる。

セリーヌが盾をまじまじを見つめる。アイヴィは辞典をめくっている。


「ん~見たこと無い盾なのにゃ。アイヴィ何かわかったのかにゃ?」

「その形状は何かわかりませんね。材質も謎ですし。」

「古代兵器には間違いないと思うにゃ。もしかするとまだ見つかって無い新しい古代兵器かもしれないのにゃ。」

「SSランクとかなったりしますかね?俺は何かの本でそれっぽいのを見た気がするんですけどね」

「性能がわからないのにゃ。これをくれた商人は何か言ったなかったのかにゃ?」

「なんか攻撃を受けると威力が倍増されたとか言ってましたね」


セリーヌの目が光る。アイヴィは辞典をものすごい速さでめくる。何かわかったのだろうか。


「もしかするとレンミンの盾ですか?」

「可能性はあるにゃ。」

「レンミンの盾か。確か強い攻撃を受けても衝撃が和らぐような感じの盾ですよね。」

「逆に弱い衝撃を強くしてしまうという性質もあります。」

「強敵と戦う時にはもってこいの盾ですかね?」

「まだレンミンの盾と決まった事じゃないが、レンミンの盾は使いにくいのにゃ。」

「でも強敵専用と考えれば?」

「よーへー試しに構えてみるのにゃ。」


俺は盾を持ち左手で正面に構える。


「んじゃー軽く攻撃するのにゃ。」


セリーヌがテーブルに会ったポータルストーンを軽く投げる。それが俺の盾にコツンと当たる。


「うぉぉぉぉ~~~」


俺は物凄い衝撃を受け部屋の壁を突き破ってしまった。


「いてて・・・こりゃあ使えないか」

「実験だからそのまま構えてるのにゃ。今度は強く行くのにゃ。」


セリーヌが走ってきてそのまま跳び蹴りをする。俺は盾で受け、またしても飛ばされる。さっきの倍以上吹き飛んだ


「レンミンの盾は衝撃を吸収するんじゃないのか?」

「これでレンミンの可能性は消えたのにゃ。次にゃ。アイヴィやるのにゃ。」


アイヴィが手のひらで火の玉を作り出し俺に投げて来る。それも俺が盾で受け止め、またしても後方に吹き飛ばされる。


「あれぇ~」

「おかしいですね」

「物理がダメなら魔術かと思ったのだが、ダメらしいにゃ。」

「なんだこの盾は!威力を倍増するだけの盾か!」

「それは古代兵器で間違いないのにゃ。Dランクって所だにゃ。銀貨1枚で買い取ってやるのにゃ。」

「安いよ・・・」


セリーヌに盾を没収された。ごめんハクさん。今度会った時に謝っておく。



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