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卑怯!汚い!まさに邪道!

俺はちょっと古いが掃除は行き届いている「ペリカン亭」という綺麗な宿に泊まった。冒険者向けの宿で一泊銅貨30枚だ。もちろん食事は朝と晩つく。俺の残金を考えると結構な大金である。この世界の通貨は屑貨、銅貨、銀貨、金貨、白銀貨の順で大きくなりそれぞれ100枚で上の通貨になる。銅貨一枚100円位かな。まぁ物価がわからんからそれ次第だな。ちなみにアイヴィと泊まったグラングランは一泊銀貨1枚だ。なかなかにいい値段する。

俺は見慣れない天井で目が覚める。とりあえず冒険者ギルドに行くか。俺は荷物をまとめ朝食を取り宿を出て冒険者ギルドへ行く。俺は早くBランクにならなければいけない!

冒険者ギルドに行くと中は人で溢れかえっていた。新しい依頼は朝のうちにまとめて出されるため。冒険者は朝にギルドに行くというのが風習らしい。俺も依頼が貼ってある掲示板まで来てEランクの依頼を物色する。

数が少ないな。犬の散歩と荷物運び、部屋の片づけとか。全部町の中で出来るやつだな。一日一個のペースだとランクも上がらないから今日でEに上がってしまうか。その為には早く終わりそうなやつを選ぶのがいいな。荷物運びと部屋の片づけはやれば終わるから確定だろう。あとはなんかいいのあるか・・・っとこれがいいなこれにしよう。俺は掲示板から依頼の書かれた紙を三つ引きちぎってカウンターへと行こうとする。するとテーブルに座っていた、いかつい冒険者に声をかけられる。


「兄ちゃん、ちょっと待ちな。それどうするんだ。」

「この依頼を受けようと思ってるんですが」

「兄ちゃん、Eランクを受けるとするともしかして初めてかい?」

「はい。今日初めて依頼を受けようと思っています。」

「じゃあ先輩からアドバイスだ。一度に依頼を受けれるのは一つまでだ。」

「そうなんですか?知りませんでした。ありがとうございます。」

「いいって事よ。頑張りな」


男はニヤニヤ笑っている。周りの取り巻きとみられる連中もゲラゲラ笑っている。ギルド内の視線が俺に注がれているのがわかる。俺は依頼を二つちょっと破いてしまったが元の位置に戻し、一つを持ってカウンターへ行く


「すいません。この依頼を受けようと思うんですが。」

「はい。ではプレートを確認します。洋平様ですね。では依頼内容はローズン酒場での荷物運びですね。場所はわかりますか?」

「いいえ、わかりません。」


と言うと地図を持って来て場所を示してくれる。


「この場所ですね。大丈夫ですか?」

「はい。たぶん大丈夫だと思います。わからなければ人に聞いてみます。」

「わかりました。では終わりましたらこの依頼書の裏にサインをもらって来てください。それが成功の証明になります。」

「わかりました。ありがとうございます。」

「それと・・・一度に受けれる依頼は3つまで受けれますよ」

「なぬ!」


騙された。新人いじめか。たちが悪い。俺はカウンターを後にして、依頼が貼ってる所に行って先程戻した依頼を2つ引きちぎって。男を睨みつける。


「おぉ。あんま怖い顔すんなって。俺はBランクのバルってんだ。わからない事があったらなんでも聞けよ。」


俺は無視してカウンターに行こうとすると取り巻きとみられる一人に肩を捕まれる。


「おい、バルさんを無視するなんていい度胸じゃねぇか」

「ドラン、俺の事を知らねぇんだ。無茶言うなよ。でもまぁ上下関係はしっかりしないといけねぇよな」

「おい、聞いてんのか?」


俺はドランの手を振り払い、無視してカウンターへ行き依頼を受理する。そして黙ってギルドを出ようとするとバル達が立ち塞がる。


「兄ちゃん、あんま調子に乗るとよくないぜ」

「ここだとギルドの迷惑になりますから、外へ行きましょうか?先輩」


俺は最大限の憎しみを込めて言った。


「度胸だけは認めてやる。だが冒険者になったばかりで調子に乗るなよ。そうゆうやつが俺は一番むかつくんだよ。」


全くガキじゃあるまいし、バルはこれが生きがいなんだろうな。てかBランクってアイヴィより下だろ。まぁ今の俺は愛に溢れた最強モードだからな。これから付きまとわれてもめんどいし、面倒事は先に処理してしまおう。

俺はギルドを出て一目散に逃げる。


「おい待てごらぁ!」

「怖気づいたか!弱虫め!」


罵声が浴びせられるが無視だ。町中だと迷惑になるから、外がいい俺は追いつけそうなスピードで逃げる。城門の外まで行って足を止める。


「まぁ、ここらへんでいいだろ」

「てめぇ、舐めた真似しやがって。覚悟しろよ。」


全部で5人か。バルは流石に一番強そうだな。あとはノッポとチビとデブと魔法使いって感じか。魔法使いがやっかいだから先にやるか。ドランはノッポだ。


「お前ら、やっちまえ。殺すなよ。俺を舐めた罪は重い!なぶり殺しだ!」


俺はバッグを漁り創造し顔を描いた石を取り出す。まずは魔法使いだ。狙いを定めて石を投げる!


( ゜Д゜)が魔法使いにHIT!キャという声を上げて倒れる。女だったか。スマン。

|д゜)がノッポのドランにHIT!弓持ってたからな。遠距離はめんどくさい。恋愛と一緒だ。

( ゜Д゜)がデブの腹にHIT!ひでぶとか言わないのか。

( ;∀;)がチビの股間にHIT!俺の股間も痛くなりそうだ。

(>_<)がバルの頭にHIT!しない。避けるなよ。

(-_-メ)がバルの股間にHIT!ごめん。バルとチビ。


全員を一瞬と言うわけでも無いが倒したぞ。俺は愛の戦士!誰にも負けん!

さ~てお楽しみタイムといこうか。俺は全員の服をまさぐり金を奪う。


「貴様このままで済むと思うなよ!」


股間を抑えながらバルが言ってくる。


「Fランク一人に一瞬で倒されましたって言われたいならどうぞご勝手に、次は容赦しないからな。覚えておけよ。」


そう言って、投げた石を回収し町に戻る。魔法使いの服をまさぐった時に胸を揉んだのは内緒だ。手が当たっただけだ。俺は愛の戦士!アイヴィ一筋だ!




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