友人、覚えとけ。
いつ、打ち切りになるか分かりませんが宜しくお願いします!
「おぉ…見える、見えるぞ、この私には。ソナタはこれから大変な目にあうじゃろう…」
気まぐれにたちよった占い屋にそんなことを言われた。
大体、彼奴がここの占い屋が言いと聞いただけだ。
なぁ、ココの占いやいいんだぜ!
また、お前はこんなのに金を使ったのか…はぁ。
絶対に当たるんだ、マジで!
いいか。よく聞いとけよ、アホ私はこんな下らないことに金は払わない。
くだらないってナンだよ…本当に当たるってのに…
私はこれから、用事があるからな。じゃあな。
ただのインチキ占い師だった。不幸、不吉など言えばもうあとは、売り付け位しかない。
そう考えていると、占い師が私の様子を、何を心配したのかわからないが
「じゃが、安心せい。」
と、こんなことを言ってきた。
そして、捲し立てるように
「今なら、まだ間に合いますぞ。こちらの物をかっ
「ありがとうございました。」ま、待つのじゃ!」
そんなこんなで、占い屋を後にした。
後ろでインチキ占い師が何かを言っていたが、この際無視だ。
「・・・」
文句を言おうと思ったがアイツの家が、ここから離れていたのでやめた。
「(まったく…金の無駄だった。)」
金を返せ。そう言いたい、赤信号の信号を待つ。
「おっ、海斗じゃねーか。どうだった?」
「…お前。」
お前の所為で金がむだになったんだぞ。カス。
「いいも、悪いもあるか。インチキだ。あの占いは。」
「そうか。海斗がいうならそうだよな。サンキュー!」
「私の意見で決めるのは止めた方がいい。」
大体なぜ、私の言うこと聞くのかワカラナイんだけど。
まぁ、そんなことはどうでもいい。そんなこと考えるだけで野暮だ。
なんか、忘れているような気がするんだけど・・・
…あぁ、そうだ。そういえば。
「ゲーム、家でやらないか。一人用だと思って買ったのが2人用からなんだ。」
「あぁ!いいぜ!俺ん家でやろうぜ!」
「…そうだな。」
それがいい。そういった声が人ごみの中に消える。
地下鉄へ繋がる階段を話しながら、おりる。
「それにしても、混んでるよなー。地下鉄。」
「蒸し暑いな。」
のんきにホームへ向かう。
いま、思う。
もうちょっと、急いでいれば良かったと。
《ピンポンパンポーン…》
「まぁ、便利だよな。」
「そうだな、」
《22番線………行きが参ります。》
「ちょ!おい、急ぐぞ!これ逃したら10以上待たなきゃなんねぇ!」
「わかってる。」
階段を急いで下りている最中に、
アイツがやらかした。
「うおっ!?」
右足で左足の靴ひもを踏んで転んだのだ。
「直樹!うおっと!?」
とっさに、直樹の襟首を掴み・・・
私も一緒に落ちたのだった。
ゴロゴロと痛みを覚え、階段から転がっていくなかで、
私の視界は真っ白に染まった。