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最後の一人

進藤「うおぉぉぉぉおおおおおおお!」


グラサン「ちょっ、てめっ、ぐはあ!」



グラサンに殴りかかる進藤。


他のみんなは事態についていけず唖然としている。



進藤「お前が! お前が! お前が!」


グラサン「ぐは! がは! ごほ!」


洋子「う、うそ、そんなことって……」


進藤「お前が! お前が! お前が!」


ハゲ「アニキ!」


覆面「や、やややめろにーちゃん! 女共がどうなってもいいのか!」


女二人「「きゃああ!」」


進藤「はっ! ツグミちゃん! 洋子さん!」


浩二「私の家族に……手を出すなあああああ!」


洋子「あなた!」


浩二「うおおおおおおおおおおお!」



浩二、覆面とハゲに特攻。



覆面「な、なに!? ぐは!」


ハゲ「なんだこのおっさん! げふ!」


浩二「はぁ、はぁ、はぁ、家族は、私の宝だ! 誰にも傷付けさせるものか!」



圧倒的な強さで二人を叩きのめす浩二。



ツグミ「お父さん……」


洋子「ね、言ったでしょう、お父さんは凄いのよ!」


進藤「ツグミちゃん! 危ない!」


ハゲ「死ぃぃぃねやあああああ! ぐばぁ!?」


秀平「ツグミ!」


ツグミ「秀平!?」


秀平「へ、へへっ。ど、どうよ、俺の超ファインプレー!」



《SE》ファンファーレ 



秀平「ん? なんだ今の?」


進藤「よくやったぞ秀平君。さあグラサン、これで邪魔者は居なくなった。さっきの続きといこうじゃないか」


グラサン「ぐうぅぅ……」


進藤「知ってるか? 箸だって立派な凶器になるんだぜ?」


浩二「止めるんだ進藤君! そんな事をしたらキミは」


進藤「分かってますよそんなこと。こいつを殺して、僕も死ぬ! これで事件は解決だ。すべてに決着がつく!」


洋子「バカな考えは止めて! あなたが死んだらハツネだって――」


進藤「うおおおぉぉ!!!!」


???「やめてーーーーー!」


秀平「うわっ!」 



突然響く声。しかし声に気が付いたのは秀平だけで、後は誰一人として気が付かない。



秀平「こ、今度はなんだぁ!?」



秀平、仏壇のほうを見る。



秀平「ああああ!! ツグミ! あ、あれあれ!」



ツグミを呼んで仏壇を指差す秀平。


目を向けるがそこにはただの仏壇があるのみ。



ツグミ「うるさいわよ秀平! 仏壇が一体どうしたっての? 今はそれどころじゃないんだから!」


秀平「え?」


進藤「秀平君。興をそぐような真似は止めてくれないか?」


秀平「え? え?」


???「キミ! キミ!!」


秀平「は、はい!」


???「私の声が聞こえてるの!? 私の姿が見えてるの!?」


秀平「は、はい! あ、あの、あなたはもしかして……」


???「お願い! 力を貸して! あの人を、直弥さんを止めたいの!」


秀平「わ、分かりました! よくわかんないけど分かりました!」


進藤「死ねぇぇぇぇええええ!!」



ガタンと明かりが落ちる。



ツグミ「きゃっ!? なに、停電?」


洋子「あ、あなた、早くブレーカーを!」


浩二「わ、分かってるよ。ええっと、ブレーカーは……」



明かりがつく。


グラサン、恐怖のあまり気絶している。


そして秀平の立っていた場所には女性の姿が。



浩二「あ、点いた。ってえぇえぇぇぇ!?」


洋子「あ、ああ……!」


ツグミ「んもう、二人ともうるさい! 一体どうしたの……よ……?」


進藤「どうしたんですか皆さん。これからこいつを八つ裂きにしてやるんだから、これ以上興をそぐような真似は止めていただきたい」



女性、進藤へと歩み寄り静かに話しかける。



???「直弥さん」


進藤「静かにしていてくれませんか。僕は今すぐこいつを……」


???「直弥さん!!」


進藤「っ!!  ハツ……ネ?」


ハツネ「はい」



驚愕の表情を浮かべる進藤。


やわらかく微笑むハツネ。



暗転


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