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須臾ノ欠片達

灰色な残留の、欠片

作者: 月影彩依

「人や物は


誰かからの助けを借りて


漸く美しく輝くことができる」


そう、お婆様に私は教わった


「感謝の心は忘れずに」


お婆様が死んで、最後に習ったその言葉


それは、日が経つごとに


記憶の海に溶けていく


時にふと甦っても


また溶けて、沈んで、何も分からなくなる


その無限の忘却の海に


私は愚かさを知る


そして、お婆様の顔も融けて消えていく


それを、黙ってみることしかできなくて


今では、掴むこともできない幻影


灰色が、私の手をすり抜けて


もう何も、見えなくなった



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