マスク・トリック
初めてなので雑な部分などが多々あると思いますがそこはスルーかアドバイスでよろしくお願いします
「よっ」
いま挨拶してきたこいつはクラスメートの薄井直哉
いつもマスクをしている変わり者だ
毎日の日課にもなっているシカトをかまして部屋に戻ったが今となっては少し後悔している
何故ならこれが奴の生前最後の姿になったからだ
僕の名前は中島田熊
現在高校3年生だ
そんな僕がなぜこんな無人島のペンションの一室にいるのか説明しよう
僕の通う男子校「白鳩高校」は毎年体育祭で優勝したクラスに抽選で旅行をプレゼントしているのだ
もうわかったと思うけど僕のクラスが優勝してしまった為にこんな無人島に来るハメになってしまったのだ
無人島に男だけで過ごすなんて優勝したのに罰ゲームを受けている気分だ
ちなみに今は無人島案内が終わってペンションに到着したところだ
集合の放送が流れたのでリビングに集まった
夕飯だ
担任の下岡が人数を確認したら2人たりないらしく慌てている
「薄井と森間はどこだ?」
森間和也は坊主だ
「探してきます」
自ら探索係を立候補したのは中村希、天パだけど親友だ
「じゃあ田熊、ついて行ってやれ」
「はーい」
このペンションはボロい割には部屋数が多く1人1部屋使うことができるのだ
僕たちはまず薄井の部屋に向かうことにした
「薄井ー飯だぞー」
言いながらノックもしないでドアを開けた希はその場で気絶した
何故ならそこには鼻から下を無惨にも四角く切り取られた森間和也が横たわっていたからだ
そう、まるで赤いマスクをしているかのように…
下岡が言った
「一体何でこんなことに…」
下岡が言うにはここには3泊4日たつまで迎えの船は来ないらしい
もちろん無人島なんかで携帯が使えるわけがない
「警察は呼べないってわけか…」
呆然と立ち尽くしながら皆が思っているだろうこの台詞を吐いたのは体育委員の高山剣
こいつがハズレクジの無人島を引いたためにこんなことになったのだ
これまた皆が思っているだろう台詞だが黙っておく
「おい!!てめーのせいだろ高山!!」
下岡…あんた担任だろ
「あっそっそそういえば!」
下岡が何やらわめきだした
「緊急用のボートが裏の入り江にあるかもしれない!行ってみよう!」
そのボートは緊急用なので1人乗りらしく誰が乗るのか、という議論をかましながら入り江に向かったがその心配はなかった
ボートが遠く沖に流されていたのだ
「なんだと…」
高山が膝をつく
「こんなボロいロープで繋いでいるから流されたんだろ!畜生!」
下岡がヒステリーを起こした
しかし希は冷静だった
「ロープを見ろ、ボロくてほつれたなら先がボロボロなはずだがこいつは何か鋭利なもので切られたようだ、さて誰の仕業かな…」
なかなか頭の回るやつだ、だてに髪の毛は回ってない
ようやく夕飯になった
しかしこんな状況だ、飯なんて食うやつは
「おっこれ食わねーの?くれよっ」
いた
こいつは直木太志、体型は言うまでもない
直木にハンバーグをあげた僕はさっさと部屋に戻ることにした
クラス会議の結果、各自部屋からはでないようにし、薄井には厳重注意するようにという結論に至ったのだ
鍵を閉めて戸締まりを確認した僕は今日の悪夢を振り返りながら眠りについた
2日目の朝
希がドアを叩く音で目覚めた僕は高山の部屋の前へ案内された
皆集まっていて騒がしい
「高山が部屋からでてこないんだ…まさかとは思うけど…」
希が不安そうに状況を説明してくれた
「高山?寝てるのか?」
僕も声をかけてみるがやはり返事はない
「しょうがない…みんな下がってろ」
直木がドアに体当たりすると、いやのし掛かるとドアは一撃で粉砕された
「高山!」
すかさず駆け込んだ希はその場で気絶した
なぜならそこには森間同様鼻から下を無惨にも四角く切り取られた高山剣が変わり果てた姿で永遠の眠りについていたからだ
そう、まるで赤いマスクをつけているかのように…
「もうダメだみんな殺されるんだ…」
下岡がすすり泣く
そのとき目覚めた希がとんでもないことを言い出した
「今みてきたら皆の部屋の鍵束がなくなっていた、高山の部屋は密室だった、つまり薄井が鍵束を…」
下岡の顔面がみるみる漂白されていく
「寝るときは見張りをつけて皆でまとまって寝るべきだ」
希がつけくわえた
これには皆賛成し夜は皆でリビングに寝ることにし、行動するときは最低2人で動くことになった
そして夜
当番の下岡と直木が作った飯を食いながら考えた
本当に薄井がやったのだろうか、今もこのペンションの中で僕たちを殺す機会を伺っているのだろうか
そして急に眠気がさしてきた僕は皆がいるリビングで眠りに落ちた
3日目の朝
朝食当番の僕と希は飯を作りにキッチンへ向かった
朝はパンとコーヒーに限るだとか言いながら冷蔵庫を開けた希はその場で気絶した
なぜならそこには身体の芯まで冷たく冷やされた薄井直哉が詰め込まれていたからだ
今度は本物のマスクをつけながら…
下岡はもう何も言う気がおきないらしく大人しかった
薄井が死んだので安心しきっているのだろう
皆も同じようで少しは飯をつつくようになった
直木も一気に疲れがきたらしくあまり食欲がないようだ
ということであのハムは僕がもら
「いただきっ」
そう言って俺の箸を弾きハムをさらっていったのは委員長の西村美乃流だ
俺が薄井なら真っ先にコイツを標的にするだとか考えながら隣で寝ている希の額の濡れタオルを取り替えた
そしてさっき終わりを告げたこの悪夢を振り返った
薄井はなぜこんなことをしたんだろう…
なぜ自殺をしたんだろう…
なぜ…ん?自殺?
はたして自分で冷蔵庫の中に入るなんてことができるのか?できたとしてもなぜあんなところで死んだのか?
僕の考えすぎだろうか
それから次の日までは今までのことが嘘のように平穏に過ごせた
嵐の前のなんとかってか、まさかね
4日目の朝
ついに迎えのボートがやってきた
「やっやっと帰れる!」
下岡のテンションが上がるのもうなずける
しかし、予算の都合で帰りのボートは小型ボートになっているのだ
2回にわけないといけないので僕と希と下岡が残りほかの皆を先に送ることになった
「お前たちには一秒でもはやくこんな島から脱出してほしいんだ」
と下岡、こいつは…
「またすぐ迎えに来るから待ってろよ」
直木のその台詞を最後に船は出発した
「さて、荷物でもまとめるとするか」
僕たちは部屋に戻り荷物をまとめ始めた
しばらくするとボートの音が聞こえてきた
そのすぐ後に玄関に向う激しい足音
「やれやれ、下岡のやつ」
希が呆れる
その時だった、下岡の叫び声が聞こえたのは
僕たちが急いでボートへ向かうとそこにはデカイハサミを持った直木とその足元に既に息絶えているだろう血まみれの下岡がいた
やはり口は四角く切り取られている
「ふふ…言った通り戻ってきたぜ…」
直木が笑う
「お前…」
希は驚いて声がでないようだ
「ど…どういうことなんだ…」
僕が質問すると意外にも直木は素直に答えた
「薄井の野郎とは最初から組んでいたのさ、森間を殺した後にアイツは姿をくらませお前らを撹乱し、俺は陰でアイツに情報を与える」
「鍵束をアイツに渡したのも俺だし、アイツを殺したのも俺さ、最初から口封じの為にそうする予定だったしな」
「何てやつだ…」
希が拳を握りしめる
「料理当番のときに睡眠薬を混ぜてその隙にアイツを殺したが、案外抵抗して時間くわすから皆殺しの予定が今日に伸びちまった」
「ちなみに他のやつらは全然あの世に送ってきたぜ、風邪を引かないようにマスクをつけてあげてな」
そこまで言うと直木はこちらに向かって猛ダッシュしてきた
「逃げろ!!」
僕が言うまでもなく二人はペンションに逃げ込んだ
直木は鍵束を持っているだろうから鍵は意味がない
そんなことを考えていたら屋上へ来ていた
逃げ場はない、これまでか…
絶望していると希が言った
「俺が直木を引き付けるからこいつでトドメをさしてくれ」
そう言って僕に果物ナイフを渡した瞬間直木が猛烈な勢いでドアを押し倒しこちらへ向かってきた
「おい、直木!」
希はそういうと包丁を取り出した
直木はそれをみると希のほうへ突っ込んでいった
お互いに武器を突き出し、血が弾けた
希の包丁が見事直木の腹に突き刺さった
「終わったな…」
希はそう言い僕に近寄ろうとした瞬間崩れ落ちた
え、また気絶?
そう思った瞬間直木の笑い声が聞こえてきた
「はははっ油断したな」
直木のハサミが希の背中に深々と突き刺さっている
直木は自分の腹に刺さった包丁を抜くと僕に向かってきた
とっさに果物ナイフを構えるが手を滑らせて下の階に落としてしまった
「お前も風邪を引かないようにマスクをつけてやるよ」
そういうと直木は包丁を振り上げた
そして包丁を降り下ろし僕が死を覚悟した瞬間直木の情けない声が聞こえた
「もげっ」
希が直木にタックルをかましたのだ
生きてた!
それから二人は掴み合いになったが僕はただ見守ることしかできなかった
その時希がこちらに振り向きウインクをした
そして直木と共に階下へダイブしていった
僕は階下の二人の様子を確認した
直木は皮肉にも自分の持っていた包丁がノドに刺さり息絶えていた
希のほうはかろうじで生きてはいるが傷が深い
屋上から降りた僕は助けを呼ぼうと何とかボートに向かったがそこに人影を見つけて立ち尽くした
まさか…直木が…
「あっ田熊!起きたら皆いないから帰っちゃったのかと思ったよ、いやーよかった、ん?どうかした?」
西村美乃流だった
何も知らず今まで寝てて皆にも忘れられていたのね、何てやつだ
3日後
僕は病院にいた
希の見舞だ
希は今も意識は戻らず怪我も酷いが数日たてば目覚めて普段通りの生活ができるようになるそうだ
僕が生きて帰ってこれたのも全部希のお陰だ
感謝しなくちゃな
「ゴホゴホッ」
おっと、どうやら僕は風邪を引いたようだ
命の恩人に風邪が移ったら大変だ
マスクをしてあげなくちゃな
そして、僕は懐からハサミを取り出した
END
BAD ENDですがHAPPYも考えていました
まあラストを変えただけですがHAPPYだとこんな感じです
僕が生きて帰ってこれたのも全部希のお陰だ
感謝しなくちゃな
僕が希の手を握るとかすかだが力が感じられた
驚いて希を見ると目を明けていた
もはやこの2人に言葉は必要なかった
そして、二人は見つめあい
唇を重ねた
LOVE END
てな感じです
キモいからやめました
それじゃあこのへんで終わります
ここまで読んでくれてありがとうございました




