愛してると言われたものが、どれだけ頑張れるかを見るといい
愛があると頑張れる話。
どうぞよろしくお願いします。
ある若い男女が、竜族の首領を倒すべく旅をしていました。
男は寡黙、女は話し上手で、2人は相性も上手く噛み合って、お互いを信頼して旅をしていました。
女には、戦闘中男を庇って傷を負うという癖がありました。
いつも、やめろと男は女に注意していました。
ある日。中型の竜との戦闘中、男は完全に背中をがら空きにしてしまい、そこを狙った竜からの攻撃を庇い、女が瀕死の重傷を負ってしまいました。
なんとか竜の集団を倒した男は女に駆け寄ります。
「私、わかるの、もう死んじゃうと思う」
「。。。」
「ありがとう。あなたを思うと気持ちがふわふわして、とても幸せだった。私、君のことが好きだったんだよ?それにね、愛してる。私、あなたを思うと、心がキラキラして、あなたが幸せになりますようにって、願ってしまうの。だからつまり、愛してるよ」
女はそのまま目をつぶり、帰らぬ人となりました。
男はそれから、一心に修行をして強くなり、竜の首領の下へたどり着きました。
「コシャクナニンゲンメ!ワレニカナウトオモッタカ」
男は竜に苦戦をしいられます
しかし男は諦めません。
「愛してると言われたものが、どれだけ頑張れるかを見るといい」
男は自分の左腕を犠牲にして、竜に渾身の一撃を打ち込みました。
竜は倒れ、世界には平和が戻ってきました。
街に戻り、みんなの祝福の宴を遠巻きながら眺めつつ、男は座っています。
「やりとげたじゃない」
男の横には、かつて仲間だった女の姿があります。
その姿は半透明で、夕陽に輝いていました。
「俺の心には、君の愛がのこってる。2人で、やり遂げたんだよ」
「嬉しいこと言ってくれるね。じゃあ私、行くね」
「ああ、、、達者で」
そうして女の姿は消え、それを見届けると男は、宴の中へと入っていきました。
愛は心の中できっと永遠に。