第一話 前世
死にたい・・・
朝起きたら毎日生きることに絶望する。
どうしてこんな日常を送るようになったのだろうか。
俺はもう・・・生きたくない。でも自ら命を絶つ勇気なんてない。もういっそ誰か俺のことを殺してくれ…
底辺高校生である俺、野間口蓮翔はとにかく勇気がない。人に話しかけることも、新しく何かをすることも何をするにも勇気が出ない。かといって話しかけられるとビビって逃げてしまう。そんな人が周りから好かれるわけがない。クラスのみんなからは腫れ物扱い。なんにも才能がなく将来も不安。居場所はなく昼食はトイレでぼっち飯。家では人当たりもよく中学校で生徒会長をしている妹が両親から溺愛され俺の居場所はどこにもない。
「今日返されたテストの点数見せたらなんて言われるかな。」家への道を憂鬱な気持ちで歩いていた。
「香ちゃんは偉いわねぇ、それに比べてあの出来損ないは、どうせ今回も赤点取ってきたんでしょうね。本当にあいつなんて産まなかったら良かった。」
家に帰った瞬間そんな声がリビングから聞こえてきた。
「ははっ、やっぱ俺っていらない子だったんだ。もうこんなところにいる必要ないじゃん。」どんどん頭がクリアになっていく。無駄な思考が一切ない。
「もういいや、死んでやる。そうと決まればできる限り沢山の人に迷惑をかける死に方をしよう。」
それからの行動は早かった。ナイフを買いバスに乗った。今までの俺からすればよくこんな勇気が出たと思う。バスに乗りこんだら買ったナイフでバスをジャックした。
バスの運転をした。このバスでどこかに突っ込んでやろうと思った。この街でいちばん高いビルに突っ込むことにした。
目の前に壁が見えた時今までの人生がフラッシュバックした。
「もし来世があるのなら、今と違う人生を送りたい。」
その願いと共にバスは爆散した。
読んでくださり本当にありがとうございます。
まだまだ新米ですので文章が至らぬところがたくさんあると思います。
誤字脱字はもちろん文法的におかしいといいったところのご指摘もよろしくお願いします。
まだまだ勉強中です。どんどん宜しくお願いします。
感想、評価もよろしくお願いします。