第百十八話 【外伝】グループチャット
とある火曜日
アオイ
「今日は忙しいな〜」
麗奈
「何か予定でもあんの?」
アオイ
「ママから料理習う予定なんだ! 味見役として弥勒くんも呼んでるし」
みーこ
「出た。またマウント取ってるし」
アオイ
「SNSに変な写真あげてる森下さんよりマシでしょ」
麗奈
「あんたたち相変わらず仲悪いわね。同じ魔法少女なんだから仲良くしなさい」
アオイ、みーこ
「「むり」」
とある水曜日
エリス
「夜島くんへのお手紙の返事に何を書けば良いか迷います」
月音
「性癖について書きなさい。それが仲良くなる近道よ」
エリス
「まぁ! そうなんですか? わたくし、恥ずかしいですけど頑張ります」
みーこ
「めちゃめちゃ騙されてる! エリス先輩、それ冗談だから間にうけたらダメなやつ!」
エリス
「そうなのですか?」
月音
「残念ね、せっかくもう少しで彼を困らせられたのに」
麗奈
「悪質ね……」
とある木曜日
麗奈
「よく考えたらセイバーの写真は無理でも弥勒の写真は写るのよね。誰か持ってないかしら?」
アオイ、みーこ、月音
「「「はい」」」
麗奈
「ああ! チャット画面が写真で埋め尽くされていくじゃない! 枚数を考えなさいよ、枚数を!」
エリス
「わたくしも三枚ばかり保存させていただきますね」
みーこ
「エリス先輩はこの群れからどの三枚をピックアップしたのか……」
アオイ
「というか神楽先輩の写真って明らかに盗撮なんじゃ……?」
みーこ
「そう言うメリディゴこそどうやってみろくっちの中学時代の友人との写真とか手に入れてる訳?」
月音
「メリースプルースのも街を歩いてたり、廊下歩いてたり、立ち読みしたりしてる写真ってストーカーっぽいわね」
アオイ、みーこ、月音
「「「ノーコメントで」」」
麗奈
「とりあえず神棚に飾っておくわ」
とある金曜日
月音
「今日は猫の天使を倒したわ」
アオイ
「猫とかの姿だと倒し辛そうですね……」
月音
「人類のためよ」
エリス
「猫ちゃんかわいそうです。せめて安らかに眠れるようにお祈りしましょう」
アオイ
「ですね……」
みーこ
「天使を倒してる側なのに天使サイドに祈るって……」
月音
「バカばっかりね」
麗奈
「それなら一緒にセイバー様に祈るのはどうかしら?」
月音
「もっとバカがいたわ」
とある土曜日
みーこ
「この動物って何か知ってる人いる?」
月音
「スコティッシュハイランドキャトルね。その名の通りスコットランドにいる牛よ」
みーこ
「やっぱり牛なんですね、ありがとうございます!」
エリス
「牛さんって可愛いですよね」
麗奈
「天使として出て来ない事を祈るわ。もちろんセイバー様にね!」
エリス
「そういえば何日か前にヤギの天使を倒しました」
月音
「最近は獣型の天使の出現が多いわね。だとすると次は」
麗奈
「獣型の大天使ね。ハムスターとかだったら楽なんだけど……」
エリス
「それでは可愛すぎて倒せません」
月音
「良いモルモットになりそうね」
みーこ
「意見が両極端!」




