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魔法の適性と修行

カナデ師匠は師匠モードで口調とかが変わります。

 朝、起きてから朝食をとる。

 その時起きてきた師匠は髪の毛が芸術的に跳ねていた。


 そして日課となった素振りをする。


「魔法か〜。こんな異世界に来たら、やっぱり憧れるよね」


 早く午後にならないかな、とか思ってたら、200回目はおわって、昼食の時間帯だった。


「師匠!昼食をとったら、魔法の授業、よろしくお願いしますよ!」


「分かってるよ。そんなに魔法を使いたいなら、しっかり説明とかきいてよ?」


「もちろんです!」


 昼食を終え、庭に出る。


「じゃあまず、適性を調べよう。この使い捨て魔方陣に触れてみて。」


 その魔法陣は四つ有った。言われた通り触れる。すると…


 魔法陣はそれぞれ違う色に光った。


 左上は強い赤。右上は強い青色。

 左下は緑色。 右上は弱い黄色。


 と言った風に光った。


「適性は水属性。その中の主に氷とかの温度変化系に優れているね。あと、火属性の適性も強い、か。珍しいね。水属性と火属性の適性を同時に持つ人は少ないんだよ。」


「それと、風属性は普通。で、土属性は少し弱い、ってところだね。」


 なるほど。適性としては、珍しいらしい。

 でも、土だけ弱いってちょっと悲しいね。バランスが…。


「取り敢えず、僕は火と水属性が得意ってことで良いんですよね?」


「そう。その二つを重点的に練習しよう。でも、その前に魔法と魔力について解説するよ。」


 師匠いわく、魔力は普段は見えない、体の中にある力だそう。魔法を使用するときに、体の中から幾つか取り出して魔法を練り上げるらしい。

 そして魔法は、イメージとなる具体的な事象を魔力を練り上げて指定した場所に発生させるものらしい。

 基本となる四大属性と、治癒魔法、その他にいくつかあって、雷属性、氷属性、光属性、闇属性、爆発属性、などだ。先程の魔法陣たちは、基本の四大属性の適性を調べるものらしい。

 また、魔法はその強さによって階級分けされる。下から順に、初級、中級、上級、超級、魔級、神話級の六段階だ。

 この世界の多くの魔術師は中級〜上級だ。宮廷魔術師でも超級までだ。上二つは現代に使用者が全くいない。


「じゃあ修行を始めよう。んんっ!よし。

 安全な水属性から行きましょう。目を瞑って。まずはコップに入った水をイメージしてください。」


 コップというか小さなグラス入りの水が思い浮かんだ。


「そしてそのコップをひっくり返すイメージをして、それを魔力で再現してみてください。」


 コップを…ひっくり返す!


「あ、出来た…。」


 魔力を込めて作った水はそのまま落下して地面を濡らした。


「おぉ、やっぱり凄いですね。綺麗にコップ一杯分ぐらいの量が出ています。」


 確かにそうかもしれない。昔バーベキューで姉貴がグラスをひっくり返してできた地面の染みによく似た濡れ方をしている。姉貴は元気かぁ。


「よし。今日からの午後は魔力でこの水球を作る、植木にその水を落とす、を繰り返してください。」


「分かりました。頑張ります。」


 この人、魔法の練習と水やりが同時に出来て一石二鳥、とか思ってるんじゃないの?


---------


 一週間経った。


 僕はひたすらに午前中は素振り、午後は水属性魔法の練習

と言ってスケジュールで一週間やっていた。


 そして、今はもう、小さな子供用プールぐらいの水であれば、瞬時に作れるようになった。


 でも、飛ばすとなると、バケツ一杯より少し多いぐらいまでだ。


 そしてついに、師匠が水属性以外を教える、と言う。

 

 楽しみだ。


「師匠、次はどの属性の魔法を教えてくださるんですか?」


「次は…火属性。そして、氷属性の魔法です。」


 火と氷?相反するような属性でいいんだろうか?


「相反するような属性ですが、大丈夫なんでしょうか?」


「大丈夫。君の適性はもともとこの二つでしょう?そしたら後は、自分の才能を信じてください。最初は難しくても、練習を繰り返せば、きっと出来るようになれます。」


「あ、あと、この二つは特に火は燃え移ったりしますから、

私がギルドの訓練所を借りれるように言ってあるので、そちらで修行の方、やっていきましょう。」


 師匠がすごく師匠なんだけど!いつもの朝の寝癖からは想像もつかないような。


 僕は謎の師匠感に感動しつつも、一気に二つも属性を覚えられることに期待していた。


---------ギルド訓練所


「さぁ、火は分かるよね。まずはこんな風に指先に火を灯してごらん。」


 師匠は言葉通り右手の人差し指に火を灯した。


「師匠、それは熱くないのですか?」


「大丈夫。自分の魔力ですので。でも他人が触れると熱いからね。そこだけ気をつけてください。


 僕も人差し指を上げ、マッチの火をイメージして魔力を集める。


「うわっ!」


 ボッと音を立てて火が付いた。


 青い炎だった。


「青色の炎?珍しい。なんか、綺麗な炎。」


 青い炎ということは高温なんだろうか。


「確かに綺麗な炎ですね、師匠。」


「ですが、青い炎なんて初めて見ました。やっぱり貴方は凄い魔法の才能がありそうです!」


「じゃあ、次は氷属性です。小さくて良いので、氷塊を出してみてください。こんなふうに。」


 そう言って師匠は手の平に直径10センチぐらいの氷塊を出現させた。


「僕も行きます」


 今度は冷凍庫にできた氷をイメージして作る。


「出来ました!」


 できた氷塊は直径5センチ程だった。


「うんうん。中々いい出来だ。今日からは、午前中は素振り、午後は魔法の練習に費やしてください。」


「分かりました。頑張ります。」



 これから一ヶ月の間、僕はひたすらにその修行を続けた。


ブックマークとかその他諸々よろしくお願いします。

作者は狂喜乱舞します。

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