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詩など(連載詩集/その他)

こんな夜にタピオカがあれば

作者: サルスベリの木から降りられなくなったハンマーヘッドシャーク


 生姜湯を飲んで、ああ、もうちょっとシロップ多めが良かったかなぁなんて思いながら、風呂へ入って、上がって。

 開いてみるホーム画面。そして、ピーと、灯油がなくなりましたのおしらせ音。エアコンディショナーのリモートコントローラを探す。あった。つける。

 サラセニア火山隊長なんていう奇妙な名前の友人か恋人がいたなら、電話をかけるのになあ。

「今、風呂だよ! かけてくんな! がちゃっ。」

 それはそれで、笑えるよなあ……。なんて、わけのわからない想像をしつつ、カタカタと文字を打ち込む、そんな夜です。


 あったとしても、歯磨きしちゃったからなぁなんて思って……でも、あったら飲むだろうか、タピオカミルクティ。

 そういえば、生姜湯飲んだんだっけ、と思い出す。いつもはココアに生姜シロップ入れるのだけど、今日は白湯さゆに入れて、生姜湯にして飲んだ。シロップは、蜂蜜入り。

 少ないかなぁ、まあいいや。と思って、飲んだらやっぱり味が薄くて。ちょっとした後悔。そんな夜。ぼうっとする、こんな夜にタピオカがあればいいのになと、ふと眺める、ビーズタイプの消臭剤。ラベンダーはもう香らない。詰め替え用買って、ケチってちょっとずつ足し入れてる。

 ちょっと前、女の子が彼氏の家のビーズをタピオカと入れ替える悪戯をするっていうショートストーリーを書こうと思ったことがあった。

 彼氏が、部屋の消臭剤が変わってるのに気付いて、「あれ、タピオカ? あいつ、お茶目な悪戯するもんだ。……なんて思ったら、飲みたくなってきたぞ、タピオカ。たしか、冷蔵庫に買ってあったよな」って、間抜けにも冷蔵庫へ向かうっていうやつなんだけど。

 ……いやいや、「タピオカ×ビーズタイプの消臭剤」って発想が陳腐だなぁと思って、書くのやめたな。……ネット検索したら、案の定、いろいろ出てきてさ……。


 ああ、こんな夜に、ほんもののタピオカがあればなぁ……。





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