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SECREAMER  作者: 赤雪
1/1

雷鳴と絶叫

処女作のプロローグ的な感じです

1話とくっつけると長くなりそうなんで切り取ったら坊主並みの短さにwww(誰が刈り上げろなんて言った!)


人は、叫ぶ。

人でなくても、動物も叫ぶ。

もしかしたら私たちが聞き取ることができないだけで、植物も叫んでいるのかもしれない。

動物の場合、鳴くといった方が正しいのかもしれないが。

では、「人が叫ぶ時」とはどのような場合だろうか。

嬉しくて喜びを表現したいときだろうか。

激しい怒りを顕わにするときだろうか。

深い悲しみを嘆くときだろうか。

自らを鼓舞し奮い立たせるときだろうか。

さて、なぜ俺がこんなことを考えているのかというとだが、その理由はシンプルだ。

俺の隣で今まさに叫び声を上げようとしているやつがいるからだ。

そうそう、一つ言い忘れていたが


「いっっっっっってぇぇぇぇぇぇぇ!!!」


人は痛いときにも叫ぶ。




「夏だからって油断した...アンダーシャツ着とけばよかった」

雨の冷たさと若干の寒気を感じながらそう呟く。

まさかもうすぐ梅雨も終わるこの季節にこんな低い気温になるなんて思ってもいなかった。

「でもまあもうすぐ試合も終わるし、あと少し集中しよう」

私、胆沢柚子いさわゆずは蒼ヶ谷高校でソフトボール部に所属している。

今はそのソフトボールの試合中だ。

大して運動部が盛んなわけでもない学校だから夏の総体はとっくに敗退。三年生の先輩はみんな引退し、新チームとして始動し始めたものの練習試合で連敗中だ。

けど、この試合は勝ちたい。

今日の相手である城崎高校は私の幼馴染でライバルの永槻華ながつきはなが在籍しているからだ。

ちょうどこちらの攻撃が終わり現在のスコアは9回表5対3でややリード。

新チームの初勝利を目前にプレッシャーもかかるが、次の相手の攻撃を守り切れば私たちの勝ちだ。

二回前からピッチャーとしてマウンドに上がってるから二巡目に入るけど、私のピッチングが通用していないわけじゃない。それに、まだストレートとスライダーしか投げていない。

(華のチームには今まで勝てたことがないけど、新しく覚えたこの変化球できっちり抑えて今度こそ勝ってやるんだから)

そう意気込んでマウンドに上がる。

打順は5番から。

初球はボール球から入ってしまい、粘られてフォアボール。

次いで6番。

バントされたけど打球が強く、二塁への進塁を防いでワンアウト。

二巡目に入る7番。

新しく習得したチェンジアップを決め球にツーアウト。

初めて見せる球に相手ベンチが焦っている様子が目に入る。

次のバッターは8番。華だ。

前の打席で打たれているのもあり力んでしまうが、スライダーをボールゾーンに投げて打ち気をそらしつつ力みをとる。

カウント2-3で、サインはストレート。

これで最後だと今日一番の気合でボールを投げるその時だった。


ドガガァァァァァァァンという落雷による凄まじい轟音とともに閃光で目が眩む。

何が起きたのかわからずボールをリリースした感触だけが手に残っていた。

そして一拍ほどの静寂を感じたのちに耳にしたのは、


「いっっっっっってぇぇぇぇぇぇぇ!!!」


という叫び声だった。

ソフトやってなかったから変なところがあるかもです

次回からほんへ

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