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悪役令嬢は可愛がりたい  作者: 朝霧
魔力と王宮
14/28

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11にアティとステファ(8歳)の挿絵イラスト掲載しました。

気が向きましたら、ご覧頂けると幸いです。



「それにしてもガラムの奴遅いな。」


「きっと集中し過ぎて僕達のこと忘れてるんですよ。」



アロイヴの言うガラムとは、もう1人の側近候補ガラム·ドニ·ジェロード侯爵子息。


未来の騎士様だ。



いつも暇さえあれば騎士団訓練場にいて、訓練には参加出来ないものの見学をしている。


あまりに熱心なので休憩中の騎士がたまにお相手してくださるのだとか。

それはそれは嬉しそうに語ってくれる。



「今日はこちらにいらっしゃらないのかもしれませんわね。」


「それはないよ、今日はこのあと剣の稽古があるんだ。」


「あら、では殿下達も訓練場に?」


「いや、騎士達の邪魔になるから私達は中庭でやるよ。」



彼らも男の子ですものね、剣は持てた方がいいに決まってる。


いつか、彼らが剣を振るう姿を見ることが出来るのだろうか。



「では、私が見学させていただくことは可能ですの?」



剣を振るなら、乱れにくい髪型がいいだろうと殿下の髪を編み込みながら聞いてみる。


訓練場に女性が入るのは基本タブーとなっているが、中庭なら見に行っても大丈夫かもしれない。



「…もっと強くなってからにして欲しいかな。」



かっこ悪いところは見られたくないってことかしら。

やっぱり、こんなに可愛くても殿下は男の子なのね。



「では殿下、その時は必ずお誘いくださいね。」



その日が早く来るといい。

一番近くで彼の頑張っている姿を応援したい。



しかし、剣の稽古があるならガラム様がなかなかお見えにならないのは不思議ですわね。


もしかしたら、今日は騎士様がお相手してくださってるのかも。


それなら、夢中になっててこちらを忘れることもあるかもしれないわ。



「さ、出来ましたわ。」


「ありがとうルーナ。」



お礼を言われて、にこりと微笑む。

結構複雑にしてしまったから、解くの大変かもしれませんけど。


稽古中解けることはないはずなので許してくださいね、殿下。



「仕方ない、迎えにいくか。」


「そうだね、そろそろ時間だ。」


「では、私はそろそろお暇させていただきますわ。殿下、また二日後に参りますわね。」



額にキスを落としてくれる殿下の頬にお返しのキスをして立ち上がる。


もう迎えの馬車は到着してるだろう。



「では皆様、剣のお稽古頑張ってくださいね。お先に失礼致しますわ。」



扉の前で礼をして、殿下の部屋を後にした。


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