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花と雨の視聴覚  作者: はてお
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聞こえる少女―菊乃の呟き―

いつからだろうか、私は霊の声が聞こえる。

町中を歩けばこの世にいる人の中から、小さく嘆く声や怒り憎しみの叫び声があちらこちら聞こえる。

小さな頃、怖くてお母さんにその事を話した。けれど笑って流された。お母さんはそれを子供特有の妄想だと思っていたようだ。

でも、私が大きくなりにつれ霊の声はよく聞こえ、会話も出来るようになった。

何度か両親に見られて、精神科にもかかったことがあるが特に問題なし。

両親も驚いてたけど、当人の私が驚いた。

この世とは違う人たちの声が聞こえるのだから、何か問題があると思っていたのに問題なかったんだ。不思議だ。

でも、聞こえることが別に私は嫌ではない。

なかには関わり難い声や会話に成り立たない声もあるけれど、それはいつか改善出来ればいいけど……今は保留ね。

声が四六時中聞こえるおかげで寝不足でクマ持ちだけど、声を聞いて話すのが私は好きなんだから。

構わない。

あとは、そうね、出来れば視てみたいわ。

霊を…。

視えたら、もっと話が進みそうだもの。

ああ、何処かに霊が視える人っていないかしら。





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