お隣りさんは王政国家
本日3話投稿します。
ユニークが1000人超えました。ありがとうございます。
もっと沢山の方に読んで頂けるように、頑張ります!
組合にやって来たスバル。今日のお供はユズハとステラである。
ナターシャはセルフィに、船のあれこれを教えるらしい。奴隷精神が抜けないセルフィには、ある程度仕事を与えた方が、心が落ち着くと判断したからだ。
あまり無茶を押し付けなきゃいいが………
「よう、ケイト。仕事はあるか?」
「あら、スバル君。今度は小さい子を連れ込んだって聞いたわよ?守備範囲広いわね」
「連れ込んだって………預かってるだけだ」
「私はハーレムでも作るのかと思ったわ。スバル君の船、あなた以外みんな女性でしょ?」
「あぁ………そうなるか………」
「ナターシャさんにユズハさん、でその女の子に犬まで」
「犬は関係ないだろ!そもそもステラをメス設定したの、ユズハだし。ってステラだけじゃない、みんなただのクルーだ。誰だそんな噂流してんのは!」
「うふふ………でもスバル君、本当に噂で終わるのかな?」
「どういうこった?」
「だって今の状況、仮にクルーを増やすってなった時、ヘタな男入れられないでしょ?いろいろトラブルの元だし」
「まぁ、増やす予定は無いが、そうだな」
「そして次々と女が増えて………ハイ、ハーレムの出来上がり」
「ないぞ。断じてないぞ」
「あ、大事なことなので2回言った的な」
「いいから仕事しろよケイト」
受付の順番待ちをしている船乗りに、軽く睨まれる。
「コホン………それで、お仕事ですね。スバル君、少し遠出する気はないですか?」
「構わないぞ」
「でしたら、隣の星系、キング=ダムに行きませんか?積荷は中級鉱石、燃料や素材にはなりにくいですが、色が綺麗なので、あちらでは宝石や装飾の原料としていい値が付くそうで」
「へぇ」
「スバル君は興味なさそうですね」
「ゴテゴテ飾っても邪魔なだけだろ。実用的じゃない」
「スバル君はそうでしょうけど、あちらは[王政国家」なんですよ。王族や貴族といった方々は、いかに装飾にお金を掛けるかが、一種のステータスらしいですよ」
「王侯貴族ってのは、大昔の血筋にすがって、仕事もせず、庶民から金を巻き上げるやつらのことか?」
「辛辣ですね………まぁそういうイメージなのは否定出来ませんが、まともな方々もいっぱい居ますよ。イメージ通りの方も居ますが………」
結局スバルは、その仕事を受けた。
こちらの星系で、たいした値が付かない鉱石を高値で欲しいと言われれば、誰でも飛びつく商売だろう。
おかげで運賃も倍以上なので、ある意味貴族様々である。
(まぁ、関わりたくはないがな)
早速積み込みをして、出港準備をするスバル達。そこにスガヌマから連絡が入る。
「はいよ、スガヌマさん。今日はどうした?」
「スバル殿、キングダムに行くと小耳に挟んだのですが?」
「あぁ、積み込みも終わって、出港準備してるとこだ」
「………貴方という人は、トラブルを引き込む体質なのか、わかってて飛び込む癖でもあるのか………」
「なんだよ」
「件の海賊がセルフィさん達奴隷を売り捌こうとしていたのは、キングダムの貴族ですよ」
「先に言えよ!そういう大事なことは」
「つい今朝方なのですよ、その情報が入ったのは」
「おいおい、今さらキャンセルなんかできねぇぞ」
「まだどの貴族家が関わっているのか、特定出来ていません。いいですかスバル殿、貴族と揉めないように。セルフィさんを他人の目に触れさせないように、くれぐれもお願いします」
「わかった。善処するよ」
「いいですか、くれぐれも、お願いしますね」
「あぁ、任せろ!」
(とは言ったが、どうしたもんか………スガヌマさんあれだけ念を押すってことは、スガヌマさんレベルでは対処出来ないってことか。面倒事の極みだな)
「大丈夫ですか?スバル」
「あぁ。こりゃセルフィのシールドを最優先で仕上げなきゃならねぇな」
「出来そうですか?」
「理論は出来てる。後は実際作って実用レベルにあるかどうかだ」
「では、出港しましょう。お話の間に許可は出ています」
「よし。ハッチオープン。トランスポンダ発信。船体ロック解除。微速前進」
ネフシュタンは暗黒の大海原へと乗り出した。
輸送期日は2週間。何事もなければ性能テストまで出来るだろう。
だが波乱の予感は、刻一刻と増すばかりである。
「管制宙域を出ました」
「航行ルート固定。目標、プレアデス星系、キングダム」
「メイン出力60%、ネフシュタン、発進!」
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