SbyK5人組のメンバー紹介曲
5人で雑誌の表紙の撮影をした後に、真鍋プロデューサーが、楽屋で海音さんの作詞したメンバー紹介曲『ONE-TO-FIVE』の歌詞が書かれた紙を配った。
「海音君の箇所は僕が、それ以外はすべて海音君が自分で書いた」
真鍋プロデューサーはSbyKが本格始動した去年からうちの事務所とエージェント契約で関わっている。
『Monotone~色を無くした街~』でもスタッフとして参加したようだ。
「恥ずかしいな」
苦笑いしながら海音さんはいつになくソワソワしている。
【白川光→名波優磨→桐谷勇樹→三谷蓮→外山海音→白川光】
【白川光→名波優磨】
オムツの頃から優等生
オツムの良さなら俺らイチ
意外に毒吐く可愛い顔して
それでもみんなが許しちゃう
ソプラノボイスの天使が歌えば
誰もがウットリ事務所はガッポリ
愛と収入の二刀流
yeah!ゆーま hey!ユウマ! say!優磨
my Angel!
【名波優磨→桐谷勇樹】
この人ボクらの最年長
舞台で務める そう 座長
大器晩成が待機していたら
世間に見つかり大フィーバー
心の声から皆に語りかけ
誰もが認めるサブリーダー
浪花が誇ります標準語話すスキル随一の職人です
yeah!ゆーき hey!ユウキ! say!勇樹
my BIG Boss!
【桐谷勇樹→三谷蓮】
ひんやり氷のクールガイ
意外に秘めてるHot Heart
演技をさせても歌を歌っても
踊りのキレさえ全部good
完璧ルックス涼しげな中に
負けじ魂が浮かびます
イントロクイズで負けたからって眉間にシワ寄せないでよね
yeah!れんちゃん!hey!蓮々 say!蓮!
our New Prince!
【三谷蓮→外山海音】
俺の憧れのourリーダー
俯瞰で見ているイーグルアイ
意外に熱くて結構脆くて
母性本能をくすぐるの
真ん中も立ててフロントもこなす
マルチで器用な番長です
冷凍うどんと文庫が恋人!グループ一の名俳優!
yeah!かーいと!hey!カイト! say!海音!
I’m respect!
【外山海音→白川光】
歌って踊れる童顔です
身長のことはご法度です
正直、悪食、ロケでは居眠り
困ったヤツです、でも好きです
俺の相方で俺らのセンター
もう少し嘘もつきなさい
眠気が覚めたら即行、発光!七難を隠す美白のboy!
yeah!ひーちゃん!hey!ひーかる!say!光!
my brother!
「でも好きなんだぁ、僕のこと」
光さんがニヤニヤしていると、海音さんはぶっきらぼうに返した。
「そこは真鍋さんが書いただろ」
「でも結構当たってるでしょ?」
「真鍋さんが書いているから、的を外しちゃいないだろ……」
海音さんは意外に光さんに甘々だ。そして真鍋プロデューサーのことを尊敬している。
俺は客観的にものを見る性格だから、その辺のことは分かっている。
「関マネージャーって真鍋さんの事あんまり好きじゃないよね」
優磨がボソッと呟いたので俺は疑問で返した。
「そうか?まあ真鍋さんの方が若いし、才能もあるから……」
「そうじゃないよ」
アイマスクで目を隠しながら優磨が言った。
「海音さんの才能を酷使して壊さないか見てるんだと思うよ」
「光さんみたいに弱くないだろ」
俺の渾身の自己分析を優磨は鼻で笑った。
「あの二人、世間のイメージと真逆だからね。光さんは結構、肝が据わってるよ」
「でも……」
そう話すといがぐり坊主の頭がにゅっと出てきた。
「若さも才能も無くてごめんな」
聞いてたのか。
「すみません」
「タレントが幸せなら俺はそれでいいんだ、さあ、行け」
俺は慌てて次の撮影の準備を始めた。気づけば優磨と勇樹さんが左右の端で、光さんと海音さんが中央でガッツポーズしていた。
もちろん皆が左手でだ。
俺も急いで決め顔を作りながら向かうと優磨に言われた。
「立ち位置に入ってから顔キメてくれない?」




