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黒幕の正体

気づけば、学校で僕が頼れるのは池本君だけになっていた。


でも、僕の心はとっくに池本君を嫌いになっていた。信じられないよ。同級生の服ビリビリに破いて「俺が勝った」だなんて。


普段の池本君は成績優秀の優等生だったからその裏の顔が余計に気持ち悪かった。よく観察してみると、「ブサイク」「シュレック坊主」と言われる度、池本君は発言の主を暴力的に締め上げて、最終的には誰もが彼を敬遠しつつもそのプライドは刺激しないようにしていた。


そして、僕はまたクラスから孤立していった。今度はもっと独りぼっちだった。孤独から逃れるためには、嘘くさい笑顔の池本君が差し伸べた手に頼るしかない。



トボトボと廊下を歩いていると、池本君と四月に僕を囲んだ上級生が笑顔で話していた。どういうこと?


陰に隠れて見ていると、池本君がお金を上級生に渡していた。池本君はカツアゲされたりいじめられるタイプではないし、上級生とも楽しそうに話していた。


「あ、白川か」


池本君が僕を見ていた。血走った目に変わった。


「もういいや、始末しよう」


その後、僕の不登校の理由になるデジタルタトゥーが生まれるのだった。

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