第51話
ファミレスに入店すると店員さんがやってきて、何名か聞いてきたのでルリさんが「5人で~す。」と答えると店員さんに席に案内された。
案内された席にルリさんたち3人と俺とセキネさんの2人が対面するように座るとルリさんが「私たちはドリンクバーでいいけど、アカリと根暗くんは何がいい?」と聞いてきた。
それに対してセキネさんが「私もドリンクバーがいいな。根倉くんはどうする?」と言ったので、「俺もドリンクバーがいいです。」と答えた。
俺とセキネさんの意見を聞いたルリさんは店員さんが離れる前に「ドリンクバー5人分お願いしま~す。」と注文してくれた。
入店してからの対応を見る限り、ルリさんは結構気が利く人なのかもしれない。と俺は思い始めた。
店員さんがドリンクバーの説明をしたあと伝票を置いて俺たちの席から離れると、セキネさんが「じゃあ、私飲み物取ってくるね。みんな何がいい?」と席から立ち上がって聞いてきた。
「ありがとう。アカリ。私はアイスティーをお願い。」「私は抹茶オレ。」「私はオレンジジュース。」
「分かった。根倉くんは?」
「いや、俺も一緒に取りに行きますよ。」
トレーがあるからセキネさん1人でも運べるだろうけど、女子に運ばせる男子なんてカッコ悪い気がしたのと、セキネさんが無事に運べるかどうか不安だったので俺もセキネさんと一緒に飲み物を取りに行くことを申し出た。
「ありがとう。じゃあ一緒に行こうか。」「はい。」
俺とセキネさんが席を離れて飲み物を取りに行くとルリさんが「よろしくね~。」と言ってきた。
誰かは席に残ってみんなのカバンを見てなきゃいけないとは思うが、セキネさんが飲み物を取ってくることを申し出た時にルリさんもマチさんもミサさんも一緒に行くことを申し出ないのはちょっと気なった。けれど、友だちがほとんどいない学生生活を送ってきた俺は、セキネさんから申し出たんだから、パシリにさせられているわけではないし、そんなものなのかな?と深く考えなかった。
「根倉くんは何飲むの?」
「俺はアイスコーヒーをお願いします。セキネさんは?」
「私もアイスコーヒー。ミルク入れるけどね。ブラックのおいしさはまだ分からないんだ。」
「俺も砂糖入れるからブラックじゃないですよ。ブラックのおいしさは一生分からないんじゃないかな?ってくらい分からないですよね?」
「うん。確かに。あとアイスティーとオレンジジュースと…。」
「あと抹茶オレですね。俺が用意しますよ。」
「ありがとう。根倉くん。」
俺とセキネさんが全員分の飲み物を持って席に戻ると、ルリさんたちは「ありがと~。」と言って飲み物を受け取った。
「それじゃ、アカリと久しぶりに会えたことを記念して、かんぱ~い!」
「「「「かんぱ~い!」」」」
ルリさんの音頭で俺たちは乾杯してドリンクを飲んだ。
ゴミ拾いをした後、何も飲んでいなかったので冷たいコーヒー(砂糖入り)がおいしかった。




