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第46話

 「本日は美化活動に参加していただきありがとうございました。皆さんのおかげで○○公園に落ちているゴミもかなり減ったと思います。このあとは学校に戻って、参加者が全員いることを確認したら、有志で参加してくれた方はそこで美化活動終了です。美化委員にゴミ袋とトングを渡していただいたら帰宅していただいて構いません。今日……。」


イガラシさんが美化活動終了の挨拶をしていたが、俺は気もそぞろだった。

セキネさんと仲良くなるという目標を立てて参加した2回目の美化活動だったが、1回目と同じくセキネさんとほとんど仲良くなれなかった。

芳しい結果を得られず、俺は落ち込んでいた。俺の落ち込んでいる様子を見て、かける言葉が見つからないのか、ナカマくんは話しかけてこなかった。


「…それでは学校に戻りましょうか。学校に戻るまでに事故に遭ったりしないように気を付けてください。」


イガラシさんの挨拶が終わり、美化活動の参加者全員が学校に戻り始めた。

はぁ。また来週も参加して頑張るしかないかぁ。セキネさんと友だちになるというゴールまでの道のりはまだまだ遠いなぁ。と考えながら学校に戻る道をトボトボと歩いていると、チョンチョンと背中をつつかれる感覚があったので、後ろを振り向くとセキネさんがいた。


「どうかしましたか?セキネさん?」


何か用事があるのだろう。と思い、セキネさんに背中をつついてきた訳を尋ねた。


「あのね、根倉くんはこのあと時間ある?」


暗い性格の俺でも、これはセキネさんが俺を何かに誘おうとしていると理解できた。

たとえそれが美化委員の手伝いだとしても俺は一向に構わなかったので「あるよ。」と答えた。

あまりにも喜びを声に出し過ぎると変に思われるかもしれないので、あくまでも自然な感じで返答した。


俺の返答を聞いたセキネさんはニコッと笑顔になって「よかった~!それならこのあと一緒にお茶でも行かない?今日のお礼がしたいからさ。」と提案してきた。


「うん。いいよ。」

本当は小躍りしたいくらい嬉しかったが、それが声には出ないように気を付けて返事をした。

むしろ素っ気なさ過ぎたかな?と不安になったがセキネさんは特に気にする様子もなく「それじゃあ、私が美化委員の細かいゴミの分別の作業が終わるまで教室で待ってて。」と言ってきたので、「うん。分かった。」と返事をした。


そのあとセキネさんはアオヤマさんのところへ戻って話し始めてしまったが、俺はセキネさんと一緒にお茶ができる!とルンルン気分で学校までの道を歩いた。

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