第43話
「ナカマ!根暗!なにボーっとしてんのよ?ちゃんと公園に向かう間もゴミ拾いなさいよ!」
久しぶりに友だちができた喜びを噛みしめていたところに、全くゴミ拾いをしていなかった俺とナカマくんを注意しにアオヤマさんが近づいてきた。
「ごめんごめん。アオヤマさん。ちょっと話し込んじゃってさ。これからはちゃんと拾うよ。」
「気をつけてよ!…ところでナカマと根暗って友だちじゃないの?」
アオヤマさんがタイムリーな質問をしてきたので、俺とナカマくんは目を合わせて笑ってしまった。
そんな俺たちの様子を見たアオヤマさんは訳が分からないといった表情をしていた。
「アオヤマさん、俺たちは友だちだよ。何で疑問に思ったの?」
「え?だって仲よさそうに見えた割には一緒にお昼を食べてないんでしょ?だからちょっと話す程度の関係なのかな?って思ったから聞いてみたんだけど、友だちだったのね。ごめん!疑ったりして。」
「気にしないでよ!俺たちも気にしてないから。な!根倉!」
「う、うん。そうそう!気にしなくていいよ!」
「そう?ごめんね。…あ!そう言えば『ゴミ拾え!』って言っておいてまだ伝えてなかった。アカリも同じ班でいいってさ。それで集めるゴミの分担は前と同じでいいよね?」
「うん。大丈夫だよ。それじゃあ、俺が空き缶で根倉がペットボトルだったよな。」
「うん。確かそうだったよ。まあ俺とナカマくんの担当が入れ替わっていても特に問題はないと思うけどね。」
「そう言われてみればそうだな。どっちでもいいか。」
「ちょっと!担当はどっちでもいいけど、集める時はちゃんと分けてよ!」
アオヤマさんが心配そうに言ってきたので、ナカマくんが「分かってるよ。そこまで馬鹿じゃないよ。」と微笑みながら返答した。
アオヤマさんは言い過ぎたと思ったのか、少し申し訳なさそうに「そう?それならいいけど。」と返答してきた。
「あ!そろそろ公園に着きそうね。着いたらイガラシさんから挨拶があるから、すぐにゴミ拾い始めてみんなから離れていかないでね。」
「分かったよ。」「うん。分かったよ。」
学校から15分ぐらい歩いて○○公園に着いたが、来る前にイガラシさんに言われた道中のゴミ拾いを会話に夢中で全くしていなかったので申し訳ない気持ちになった。




