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第42話

 「『え⁈』ってなんだよ?そんな驚くようなことか?俺たちの関係を考えてみろよ。」


「俺たちの関係って言われても、ホームルームの前に会話したり、小説や漫画を貸し借りしたり、セキネさんと俺が仲良くなるための方法を一緒に考えたり、俺と一緒に美化活動に参加してくれたり…。」


「ほら!どう考えてもそれだけのことをしてたら、もう友だちだろ?」


「え⁈それは優しいナカマくんが性格の暗い俺を心配してやってくれていたことじゃないの?」


「まあ確かに、最初はクラスに一向になじもうとしないで小説ばっか読んでいる根倉を面白がって話しかけたけどさ。友だちじゃない相手から小説を借りたり、友だち作りを手伝ったりするわけないじゃん。人によって友だちの定義は違うと思うけど、俺は根倉のこと友だちだと思ってるよ。根倉は俺のこと友だちだと思ってないのか?」


ナカマくんの言葉に俺はハッとした。

俺は友だちの定義を厳しく設定し過ぎていたのかもしれない。俺の定義としては「一緒にいる時間が長いのが友だち。」「学校の休み時間に話したり、一緒にお昼を食べたりするのが友だち。」「下校したあとや休日に一緒に遊んだりするのが友だち。」だと考えていた。

でもそれはかなり親しい友達の定義だったのかもしれない。

もっと定義を広くしてもいいのかもしれない。

というか定義うんぬん以前に俺みたいな暗い奴をナカマくんが友だちだと思ってくれているはずがないとどこかで思っていた気がする。だがそんな風に思っている奴がセキネさんと友だちになれるはずもない!考え方を改めるべきだ!考え方を改める第一歩としてナカマくんに言うんだ!今すぐに!


「正直に言うと、ナカマくんのことを友だちだとは思ってなかった。ナカマくんが俺にしてくれたことは俺への優しさや少しの哀れみからくるものだと思っていたから。でも俺が間違っていたよ!俺はナカマくんと友だちになりたい!いや、俺はナカマくんを友だちだと思っているよ!」


自分の恥ずかしい心の内をナカマくんに話して、顔が熱くなるのを感じた。

恥ずかしくて目をつぶりながら言ったので、目を開けてナカマくんの顔を見るのが怖かった。

恐る恐る目を開けるとナカマくんがニッと笑いながら「それじゃあこれからもよろしくな!」と言ってきたので、「うん!よろしく!」と俺も笑いながら返答した。

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