第40話
「今日の美化活動は○○公園のゴミ拾いです。こちらから1人ずつゴミ袋とトングを受け取ってください。今日は美化委員が18人、有志の方が10人参加してくれているので4人1組になってもらって、燃えるゴミ、燃えないゴミ、ペットボトル、空き缶と大まかに分別して集めてください。あとで美化委員が細かく分別しますので集める時は大まかな分別で構いません。何かここまでで質問はありますか?」
「……。」
「無いようなので、ゴミ袋とトングを受け取ってもらったら○○公園に向かいましょう。あ!ここから公園に向かう間に落ちているゴミも拾っていただけると助かります。」
イガラシさんの説明が終わり、集まっていた人たちがゴミ袋とトングを受け取り始めたので、俺とナカマくんとアオヤマさんもゴミ袋とトングを受け取りに行った。
「○○公園か。美化活動って学校の敷地や周りをやるだけだと思ってたけど違ったんだね。」
俺がちょっと気になることをナカマくんに話題として振ったら、「学校の周辺に住んでいる人たちへのボランティア活動を通じて、地域の人たちとつながりを持つことを目的として公園の美化活動もしてるらしいよ。」と、アオヤマさんが答えてくれた。
「あ!そうなんだ…。教えてくれてありがとう。」
本当はナカマくんと公園の美化活動をする理由をあーだこーだ予想し合おうと思っていたのだが、なかなか目論見通りにはいかなかった。
「アオヤマさん。今日もセキネさんとアオヤマさんと根倉と俺で班を組んでくれないかな?」
ナカマくんは俺とセキネさんの接点を増やそうとしてくれているのだろう。
アオヤマさんにセキネさんと一緒に俺たちとゴミ拾いの班を組まないか提案してくれた。
「私はいいよ。アカリも大丈夫だと思うけど一応聞いてくるよ。アカリ~!」
アオヤマさんはセキネさんの意見を聞くため俺たちから離れて行った。
これはナカマくんと2人で話すチャンスだと思い、何か話しかける話題を考えた。
以前貸した小説の話はこの前したし、何がいいかな?早くしないとアオヤマさんが戻ってきちゃうかもしれないから、ナカマくんに話しかけないと!えーい!もうどうにでもなれ!
「ナカマくん!」
俺は自分でも驚くような声の大きさでナカマくんに話しかけた。
ナカマくんも少し驚いたような顔をして「どうした?根倉?」と聞いてきた。
「えーと、その、ナカマくんって休日に何して過ごしてる?」
俺は自分で口にした質問にもかかわらず、それを自分の耳で聞いて、何だ、この質問は?と自分に呆れてしまった。質問をするならもっといいものがあるような気がしたからだ。でもそんな気はするが、具体的にどんな質問がいいかは思いつかなかった。まあナカマくんに注意された「~したことある?」や「~したことない?」と言った質問をしなかっただけマシかなとも思った。




