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第34話

 俺はそんなに時間をかけたわけではないけど自信はあったので「どこがダメだった?」と率直にナカマくんに聞いた。


「まず『ブラッ〇ジャックの話の中で一番好きな話は何ですか?』と聞いた後に『ブラッ〇ジャックの話の中で一番印象に残っている話は何ですか?』という質問はする意味がないかもしれないからやめといたほうがいい。一番好きな話が一番印象に残っている話かもしれないからさ。それとブラッ〇ジャックと関連付けて『ブラッ〇ジャック以外の医療漫画を読んだことはありますか?』って聞こうと思っているんだろうけど、医療漫画に絞ることはないかな。『今読んでる漫画があれば教えてくれない?』がいいかな。『~したことある?』、『~したことない?』って聞き方は何も聞くことがない時はいいけど、会話を広げようとする時はあまり良くないかな。『あるよ。』とか『ないよ。』って答えられたら、そこで会話が終わっちゃうからな。」


ナカマくんは端的に俺の考えた質問の悪いところを教えてくれた上に添削までしてくれた。


「なるほどなぁ。そう質問すればいいのか。分かった。今度から気を付けるよ。」


俺はナカマくんの発言に感心して本気で今後の参考にしようと思った。


「ハハハ。ていうか、根倉はブラッ〇ジャック以外の医療漫画、何か読んだことあるのか?」


ナカマくんがにっこりと笑いながら質問してきた。


「あるよ。例えばコウ〇ドリっていう漫画かな。産科の医者が主人公の漫画なんだけどナカマくんは知ってる?」


「ああ…確かドラマでやってたよな?小学生の時だからよく覚えてないけど、親が見てた気がする。」


「うん。やってたよ。興味があれば貸してあげるけど。」


「ありがとう。でも全部で何巻ぐらいあるんだ?」「え~と?確か30巻ぐらいだったかな。」


「そんなに⁈…それじゃあ、まずは1巻から3巻までを貸してくれる?一気に借りるのは物理的に難しそうだから。」


「分かった。今度持ってくるよ。」「ありがとう。楽しみにしてる。」


セキネさんに話しかける話題について話し合いながら駅に向かっていたら、いつの間にか駅に着いていた。

最後の方はあまり関係ない話をしていた気もするが。


「セキネさんに話しかける話題、もう1つくらい考えておいた方がいいぞ。それじゃ、また明日な。」


そう言ってナカマくんは2番線のホームに向かっていった。


俺はそれを見送りながら、「もう1つか…。」とつぶやいて途方に暮れていた。

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