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第33話

 中間テスト3日目の木曜日、9科目目の現代文のテストが終わって一息ついていた時、「根倉!」とナカマくんが俺に話しかけてきた。


「なに?ナカマくん?」「根倉このあと何か用事あるか?」


「ううん。何も用事はないけど。」「じゃあ、一緒に帰ろう。話したいことがあるからさ。」


「分かった。」「じゃあ、また後で。」


「うん。」


話が終わり、ナカマくんが自分の席に戻ると教室に担任教諭が入ってきてホームルームが始まった。

ホームルーム中ずっと俺は、ナカマくんが俺にしたい話って何だろう?と考えていた。

普通に考えれば、明後日の美化活動中にセキネさんに話しかける話題についてだろうけど…違うのかな?もしかして明後日、用事が出来たから美化活動に一緒に参加できないって話なのかな?

うわっ!それだったらどうしよう?ナカマくんが一緒じゃないのは、かなり心もとない。

俺1人で果たしてセキネさんに話しかけられるだろうか?うわぁ心配になってきた!


「根倉!」「うわっ!…何だ、ナカマくんか。どうしたの?」


考え事に夢中になっている時にナカマくんに話しかけられたので驚きの声を上げてしまった。


「どうしたも何も、もうホームルーム終わったぞ。帰ろうぜ。」


俺が驚いたことには特に触れずにナカマくんは話を続けた。


「う、うん。ちょっと待って。今準備するから。………はい!もう良いよ。帰ろうか?」


俺とナカマくんは学校を出て駅まで一緒に向かった。


「さっき言った話っていうのはさ…」


来た!一体何の話だろう?俺がナカマくんの発する言葉に身構えていると、「根倉がちゃんと次の美化活動でセキネさんに話しかける話題について考えたか気になってさ。中間テストもあって考える時間がなかったしさ。何か考えたか?」と、ナカマくんは尋ねてきた。


なんだ、やっぱりそのことについてか。と、俺はナカマくんの話が想定していた通りだったので一安心した。


「やっぱり何も考えてなかったのか?」


俺がすぐに答えなかったのでナカマくんは俺がセキネさんとの話題を何も考えてなくて返答に窮していると思ったのか、優しい声で尋ねてきた。


「違うよ!ちゃんと考えたよ!『ブラッ〇ジャックの話の中で一番好きな話は何ですか?』、『ブラッ〇ジャックの話の中で一番印象に残っている話は何ですか?』、『ブラッ〇ジャック以外の医療漫画を読んだことはありますか?』の3つは考えたよ。」


俺はテスト勉強の合間に何とか考えた話題を自信満々に答えた。


するとナカマくんは腕組みをして「うーん?それじゃダメだな。」と返答してきた。

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